頭皮がかゆくてかゆくて、いてもたってもいられない・・・
家でも仕事中も、気が付くと頭を掻きむしっていて、髪や肩には大きなフケがいっぱい。
それがちょうど1年前の春。
初めは「季節の変わり目だからかな」、「そのうち治るかな」と思っていたけれど、症状は酷くなるばかりでした。
頭皮に赤くブツブツとした湿疹ができ、かゆさを我慢できずにかいてしまうとかさぶたになり、それが大きなフケのように舞い、また炎症を起こしてかゆくなる・・・の繰り返し。
しかも頭皮だけではなく、もみあげの生え際の顔の皮膚や耳の裏まで進出してきていました。
そう、その時私は「頭皮湿疹」になっていたんです。
放置しておくと慢性化することも多いので、早めのケアが肝心です。
最近、女性にも増えている「頭皮湿疹」の原因・症状・治し方をまとめました。
頭皮湿疹の種類と原因
頭皮湿疹は種類があり、原因も複数あります。
シャンプーやヘアケア剤、カラーリング剤などの刺激によるもの、頭皮の乾燥が原因で起こるもの、アトピー性皮膚炎が原因で起こるものがありますが、一番多いのが脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)というもの。
私もこの脂漏性皮膚炎でした。
脂漏性皮膚炎はマラセチアという真菌(カビ)が原因で起こります。
「頭皮にカビ!?」とびっくりしてしまいますが、このマラセチアは誰の頭皮や皮膚にも常在しているもの。
皮脂の分泌量が増え、マラセチアが増殖しすぎると、皮膚に刺激を与え、皮膚炎が起こります。
脂漏性皮膚炎は頭皮だけではなく、顔や耳や首、わきの下、足の付け根などにも
起こります。
原因は睡眠不足やストレスなどの生活習慣の乱れや、食生活の偏り、ホルモンバランスの乱れ、シャンプーのしすぎやすすぎ不足などと言われています。
頭皮湿疹になってしまったらどうする?自分でできる治し方
市販薬
頭皮湿疹で病院に行くと、抗真菌外用薬やステロイド外用薬が処方されます。
病院に行こうかと迷いながらも、薬局で見つけたステロイド配合の市販薬を使い始めたら、これが良く効きました!
私が使っていたのはスプレータイプのもの。
常に携帯して「かゆい」と思ったら、すぐにシュっとすることでかゆみが収まり、かきむしる回数も減っていきました。
メンソレータム メディクイックH
出典:https://jp.rohto.com/mediquick-h/spray/
シャンプー
かゆいからと言って、洗浄力の強いさっぱり系のシャンプーでごしごし洗いすぎると逆効果。
シャンプー前に丹念にブラッシングすることも、地肌や髪の毛についた汚れを浮き上がらせてくれることにつながります。
刺激が少ないアミノ酸シャンプーか、有効成分が配合されたシャンプーがおすすめです。
シャワーの温度は38℃~40℃が理想的。
シャンプーを付ける前に、シャワーで一度髪の毛をすすぎ洗いしましょう。地肌まで塗れるようにしっかりと洗い流すこと。
その後のコンディショナーやトリートメントは、頭皮につけないように髪の毛だけにつけるようにすることが重要です。
爪をたててゴシゴシ洗うのは絶対にやめましょう。地肌を傷つけ、頭皮トラブルの更なる原因につながります。
そしてシャンプー後の自然乾燥はNG。
頭皮で雑菌が繁殖する前に、しっかりこすらないようにタオルドライしドライヤーで乾かしましょう。
頭皮専用美容液
また頭皮アトピーや、白髪染め、ヘアカラーが染みやすいなどの悩みがある方におすすめなのが頭皮専用の美容液。
お子さんや妊娠中でも使える成分でできているから安心。無添加、無香料。
朝、晩2回地肌にすりこみマッサージすることで、1週間ほどで頭皮環境が改善される方が多いようです。
頭皮湿疹かなと思ったら気をつけること
私の場合、病院に行かずに市販薬とシャンプーと日常のちょっとした気遣いで1ヶ月半ほどで頭皮湿疹が治りました。
・長い時間、帽子をかぶらない ・こまめに汗をふく ・髪の毛を濡れたままにしない ・唐辛子などの刺激がある食べ物を控える ・お酒や脂質の多いものを取り過ぎない |
また皮脂の過剰な分泌を防ぐために食事やサプリなどでビタミンを意識して摂ることも有効です。
脂質の代謝に必要なビタミンB2 (レバー、うなぎ、納豆、玉子など) 脂肪分解に必要なビタミンB6 (マグロ、かつお、にんにく、バナナなど) 脂質の酸化を防ぐビタミンE (アーモンド、ひまわり油、アボカドなど) |
頭皮湿疹が完治した今でも「あれっ?ちょっと頭がかゆいかも」と思った時は上記の美容液を使うと気がつくと治っています。
頭皮湿疹は繰り返し再発しやすいもの。
治ったからといって安心せず、日々の生活で頭皮の健康を意識しましょうね。