便秘というと、圧倒的にその体格や体のつくりも踏まえ、女性のほうが多いとされています。
一般的に、食生活の欧米化による食物繊維不足や、水分不足、運動不足などで便秘になることが多いと言われていますが、あなたの便秘は本当にそれが理由でしょうか??
また、どうして生理前は必ずといっていいほど便秘になってしまうの?
便秘は、不快感はもちろん、体調から気分まで左右するくらいやっかいなもの。
きちんと原因を探って、快適な便通ライフを過ごしましょう!
目次
女性の便秘を引き起こす意外な原因
見逃せない便秘の原因を8つにまとめました。
①貧血
貧血症の人は体全体に血液が行き渡りにくくなるため、便が乾燥気味になって便秘症を引き起こします。
かさかさのコロコロした硬い便が特徴です。貧血が原因による便秘は長期にわたります。
②補正下着
補正下着で締め付ける事で血行が悪くなり、冷えを招いて便秘を悪化させてしまうことがあります。
またきつい下着はストレスにもなり、腸の働きを司る自律神経の働きを抑制するため、便秘を引き起こします。
③骨盤の歪み
便秘症の方に意外と多いのが、骨盤の骨盤の変形やズレです。これによって内臓が下がり、腸が圧迫され、活動を妨げてしまいます。
痛みがないため、本人が自覚するのは非常に難しく、気がついていない人がほとんどです。
④睡眠不足
便が作られるのは副交感神経が優位に働いている時間。もっとも副交感神経が働いているのは眠っている時です。
睡眠不足が続くと十分な量の便が作られなくなってしまいます。
⑤薬
薬の影響により腸のぜん動運動が抑制されて便秘になることがあります。
頭痛薬・抗精神病薬・抗うつ薬・抗コリン薬・睡眠薬・利尿剤・降圧剤・抗がん剤などの薬の副作用で便秘になることがあります。
⑥加齢
加齢に伴う老化現象の一つに便秘があります。
これは、腸の働きが低下し、便が大腸に長く留まることにより、水分が吸収され便が硬くなってしまうことが原因です。
そして高齢になると歯が弱くなるとめ、柔らかく消化の良い食事を好むようにより、食物繊維が不足し便の量が減ったり、食事の量そのものが減ることも原因と言えます。
また、排便するときに必要な腹筋や肛門括約筋が弱くなることや、直腸の知覚が低下して便意を感じにくくなることも原因と言われています。
⑦ストレス
便の排泄を促す腸のぜんどう運動は、自分の意思ではなく自律神経がコントロールしています。
ストレスがたまりすぎると自律神経が乱れ、内蔵の機能が低下し、便秘に繋がります。
⑧PMS(月経前症候群)
「PMS」とは、排卵から月経開始までの間の1~2週間ほどに起こる女性特有の不快な症状です。
「PMS」には黄体ホルモンが関連していると言われています。黄体ホルモンには腸から水分を奪ってしまう作用があるので、腸内の便が固くなって便秘になるといわれています。
「PMS」が原因の便秘は、 一過性のものなので、月経が始まって2日程度で解消されます。
PMSの影響で?!生理前に便秘になる女性が急増中!
ホルモンバランスから見る女性のカラダのしくみ
8つの意外な便秘の原因をまとめましたが、現代の女性であれば大半が当てはまってしまったのではないでしょうか?
そしてその中でも最近、増えているのがPMS、つまり月経前症候群による生理前の便秘がつらいという女性がとても増えていということ。
ここでは生理前の便秘についてもう少し、詳しく触れていきます。
黄体ホルモン=プロゲステロンのことを知ろう
PMS(月経前一時的に心身の不調を起こすこと)を現代の女性の80%が1度は経験しているとも言われています。
このPMSには黄体ホルモン(プロゲステロン)が深く関係しています。
プロゲステロンは月経や妊娠に欠かせないホルモンなのですが、その反面腸に対する作用も持ち合わせており、これが原因で便秘を引き起こすことがあるのです。
黄体ホルモンは身体に水分や塩分を溜め込むように指示を出します。
生理の前って、むくみを強く感じることがありませんか?
これもプロゲステロンによるものと考えられます。
大腸はその指示に従って、腸壁から便の水分を吸収するので便が固くなり、排出しづらくなります。
更に、妊娠した際に流産しないように子宮の筋肉の収縮を抑制する働きもあるため、腸を動かす筋肉にまで影響を及ぼし、腸の動きが鈍りよけいに便が排出しづらくなるのです。
生理前の便秘を解消するには?
自分でできる5つの便秘解消方法
①水分を多めにとること
生理前でむくんでいるのに、さらに水分を摂るなんて抵抗が・・・という女性もいるかもしれませんが、ここで大切なのはお水の温度。
冷たいお水は体を中から冷やしてしまうので、逆効果。
必ず、常温か白湯を飲むようにしましょう。
そして、お水は軟水よりも硬水の方が便秘解消効果が高いと言えます。最近ではコンビニでも「硬水」とかかれたミネラルウォーターが売っていたりしますので、チェックしてみましょう。
また炭酸水もとてもおすすめ。
こちらも冷やし過ぎずに常温で飲んでください。
②しっかりと入浴&お腹マッサージ
ぬるめのお湯でしっかりと20分から30分、湯船につかりましょう。
この時、おへそのまわりを「の」の字を書くようにマッサージしてください。このときの水分補給もお忘れなく。
③腸内フローラを意識する
話題の腸内フローラ。
善玉菌が沢山いるお花畑であれば、極度な便秘は起こりえません。
乳酸菌は、量よりも種類が重要。積極的にいろんな種類の乳酸菌を摂取しましょう。
一度に23種類の乳酸菌を摂取することができるサプリメントがあります。
④腹筋にストレッチ。適度な運動は必須。
耳にタコの、「適度な運動」ですがやはりこれは重要です。
生理前のPMSが深刻だと、気分も滅入ったりして身体を動かす気になれない・・ということもあるかもしれませんが腹筋や、便秘に効果のある体操などをしてみましょう。
⑤便秘解消アイテムを試してみる
おすすめは、食物繊維をたっぷりと含んだ天然素材のプレミアムデトックティー。
食物繊維だけでなく、身体を中からあたためるスパイスや血糖値の急上昇を避ける難消化性デキストリンも配合。
味もラズベリーが香って飲みやすく、紅茶のように楽しめるハーブティです。
エステサロンや美容クリニック、トレーニングジムなどでも導入されている元祖「デトックスティー」です。
受診も視野に
いろいろ試してみても、まったく改善されない、便秘が解消されない・・・というかたは受診も視野にいれましょう。
生理前の便秘に特に悩んでいるなら婦人科を、慢性的に日々悩んでいる場合は便秘外来というものもあります。