最近よく耳にするようになった帯状疱疹。
体の一部が、なんとなく痛みだし、気が付くと水疱ができている・・・
こんな症状は、帯状疱疹の疑いがあります。
ひと昔前は4.50代の人に多いとされてきた帯状疱疹ですが、最近では2.30代でかかってしまう人が急増しているんです。
目次
帯状疱疹って何?
帯状疱疹とは、体に潜んでいる「水痘帯状ヘルペスウイルス」が活性化しておきる病気です。
免疫力が低下しているときに、時に注意が必要です。
また、仕事での責任が大きくなったり、生活環境の変化などでストレスがかかるとウイルスに対する抵抗力が弱まり、帯状疱疹になってしまうことも。
仕事の忙しさが原因である場合は、方や背中が痛くなっても「肩こり」と勘違いし、受診が遅れるケースも増えています。
普段と何か違う痛みを、肩や背中に感じたら、早めに病院で診察を受けましょう。
帯状疱疹の原因とは?
水痘、いわゆる「水ぼうそう」は子供のころに多くの人がかかる病気のひとつですね。
じつは、治ったようでもそのウイルスが神経に残っています。
このウイルスが年月を経て、何らかのきっかけで活性化し、皮膚の表面にあらわれ湿疹を引き起こすと帯状疱疹になるのです。
休暇明けや旅行帰り、極度の疲労などで免疫力が下がったときほど起きやすく、ウイルスを持った人すべてが発症するわけではないものの、誰にでも起こりえる病気といえます。
そして、一度発症すれば二回発症することはごく稀です。
帯状疱疹の症状とは?
主に、顔や胴体などの片側だけに起こる痛み、そして赤い疱疹が大きな特徴。
はじめはピリピリとした痛みが生じ、やがてはそこが赤くなって疱疹ができはじめます。
帯状疱疹 画像
ピリピリとした痛みが強い場合が多いのですが、なんだかムズムズする、とか違和感がある・・・という程度の場合もあります。
疱疹ができることが、一番わかりやすいサインといえます。
ウイルスというものは、脊椎から左右に出ている「知覚神経」の片方に潜んでいるもの。
そのため、疱疹も体の片側にのみできることが多く、帯状疱疹は「帯状」とはいっても必ずしも帯状になるわけではありません。
広範囲ではなく、顔や体の幹部の「一部分」に出るのが特徴です。
経過としては、2日ほどチクチク、ピリピリとした痛みが続き、次の2日間で痛みが強くなり赤みを帯び、次の1週間くらいで水疱がポツポツとでき始める、という感じです。
帯状疱疹を予防するには?
残業ばかり、休みもない・・・そんな生活をしているなら要注意!
帯状疱疹の予防は、何より体を休めて抵抗力をUPさせること。
睡眠はできる限りとって、体は冷やさないようにすることが大切です。
とくに、夏場などは強い日差しにさらされたり、食欲がわかなかったりと体が非常に疲れやすい時期なので気をつけましょう。
帯状疱疹の対処方法は?
帯状疱疹が出てしまったら、いち早く痛みを抑えて治すためにも皮膚科へ行きましょう。
直接的に命に関わる病気ではないので、放置してしまう人も少なくはありませんが、深くなった疱疹は跡が残ったり、痛み自体が残ってしまうこともあります。
帯状疱疹を早く、しかも確実に治すには速やかに受診をして抗ウイルス剤などで対処することが肝心です。
割と多いのが、帯状疱疹を虫刺されと勘違いして市販の薬を塗ってしまう・・・というケース。
帯状疱疹だけに言えることではありませんが、自己流の治療はかえって症状の悪化を招く原因になることも多いもの。
これは逆に帯状疱疹を悪化させてしまうことになるので気をつけましょう。
また、帯状疱疹の疱疹自体は20日もすれば治っていくものですが、気にして触ってしまったりすると跡に残りやすいので注意してください。
日光にあてるのも控えた方がよいので、帯状疱疹が出たら患部が覆える服装で日傘などを活用しましょう。
そして、帯状疱疹特有の痛みは、温めると和らぎます。
そして、温めることは跡に残ることも防ぐのにとても効果的。
お風呂でゆっくりとあたたまったり、蒸しタオルをあてるなど患部をあたためることを覚えておきましょう。
職場なら、使い捨てカイロを利用するのもいいでしょう。
帯状疱疹はうつるのか?
そもそも帯状疱疹の根源となっているみずぼうそうは、子供に多く発症する病気で、唾・咳などからの飛沫感染、または空気を感染経路とし、人にうつる病気として知られています。
そのためか、帯状疱疹も人にうつるのではないか?と思う人が多いようなのですが、正確には違います。
帯状疱疹がうつることはありませんが、未だみずぼうそうを発症していないお子さん、または妊婦さんに感染するとみずぼうそうを発症してしまうことがあります。
つまり、子どものころにみずぼうそうを発症した人は、体の中に免疫が作られているため感染することはないものの、みずぼうそう未経験者にとっては注意深く接さなければならないものだといえます。
特に、みずぼうそう未経験の妊婦さんが感染すると、お腹の中のあかちゃんにも感染していまい、何らかの障害をもつきっかけになることも。
帯状疱疹が出たら、あまり人に会わないようにするほうがベターかもしれません。
しかしながら、帯状疱疹は一生に一度、といわれているように何度も発症することはないので、発症したら「ゆっくり休めということ」と思いましょう。
帯状疱疹同様、疲労によるじんましんも急増中!
突然、発疹が出てかゆくてたまらない・・・という「じんましん」に悩む人も急増しているとか。
帯状疱疹との違いは、できるのが水疱ではなく発疹であり短時間で消える、ということです。
それでも、かゆくて眠れなかったり、顔に出てしまって困る・・・などの深刻な悩みも多いので、この場合も速やかに皮膚科に行きましょう。
じんましんの症状は?
じんましんの原因は、特定の食べ物から気温差、精神的なものまで多様です。
膨疹(ぼうしん)と呼ばれるふくらんで赤くなる発疹ができ、連なり、強いかゆみを伴うことも多くあります。
精神的なじんましんの場合は、ふくらむような発疹ではなくポツポツとした赤い発疹ができるのが特徴です。
いずれにしても、じんましんは数時間で消えます。
じんましんの対策は?
じんましんの原因を特定するには、カウンセリングを受けることが大切です。
人によって、意外な食べ物が原因であったり、緊張から、気温の変化から、などと原因が多様すぎるので、丁寧なカウンセリングで原因を探っていく必要があります。
どんな時にじんましんが出るのかをメモしておくと、カウンセリングに役立ちます。
帯状疱疹にしても、じんましんにしても極度の疲労とストレスは溜めないように心がけることが大切です。
そして、すぐに皮膚科を受診することをお忘れなく。