夕方になると足のむくみが気になってしまう・・女性は運動量や筋肉量の違いで個人差があるものの「むくみ」の悩みを抱えやすいんです。
一般的には立ち仕事の人に多いと思われがちな「足のむくみ」は、座っていることの多いデスクワークの人にもおこります。
さらに、女性はホルモンバランスの影響で生理前などは水分摂取量も増加し、むくみやすくなります。
とくに夏はエアコンで体が冷えてしまうので、特にむくみやすい季節といえます。
むくんで足が太く見えるのは絶対に避けたい。
少しでもむくみの症状を軽くしていきましょう。
足のむくみの正体とは
むくみを作り出すのは重力?
普段、私たちが活動している時間帯は足は心臓より下に位置しますね。
足の先まで行った血液が、きちんと心臓に戻るためにはポンプとも呼ばれる「ふくらはぎ」の筋肉が重要。
ふくらはぎの筋力が弱いと、血液の循環がうまくいかず心臓へと戻れなかった体内の水分が、血管から染み出し、組織間液として蓄積してしまいます。
これがいわゆる、足のむくみの正体です。
大抵の足のむくみは翌朝にはおさまっているはず。
就寝中、足の高さは心臓と同等になっているため高低差がなく血液は循環しやすくなるためです。
でも、あまりに組織間液が増えると細胞の活動が低下するので、よりむくみやすくなってしまう悪循環も。
ふくらはぎの筋肉量は、男性に比べてずっと少ないため、女性のほうが圧倒的に足のむくみを感じてしまうのです。
足のむくみをとる方法 5つのスッキリ脚づくり
ポイントは足のむくみはその日のうちに
足のむくみはその日のうちに、できるだけ解消することが大切です。
以下にまとめる、足のむくみをとる方法はあくまでも対処療法と考えましょう。
根本的に足のむくみを改善したいのなら、ふくらはぎにしっかりと筋肉をつけ、適度な運動を日課に。
多くついてしまった皮下脂肪も、血液循環の妨げになるので太りすぎにも要注意です。
①足首体操で血流改善
デスクワークの人にもおすすめしたい簡単にできる足のむくみをとる方法の代表格。
座ったままでよいので、つま先とかかとを交互に数回上げ下げしましょう。
この足首体操は、ふくらはぎの筋肉のポンプ機能を意識的に働かせることができるので、足から心臓へと戻る血液量を増やすことになります。
②弾性ストッキングでむくみ予防
最近は、圧力の高いストッキングなども多く販売されています。
足首から、膝にむけて段階的に圧力値が低くなるような設計が理想的。
血液が心臓に戻るのを手助けしてくれるので、立ち仕事の人には是非履いてほしいアイテムです。
ただし、履くときはしっかりとシワを伸ばして履くこと。
シワがよったまま履いていると、その部分だけ締め付けられてしまいます。
③セルフマッサージ
余分な水分を心臓に戻す、というイメージで足首から膝へとマッサージしていきましょう。
ポイントは膝裏で流れをなじませるように行うこと。
湯船の中で行うと代謝アップにもつながり効果的です。
日中は、むくみが気になったらふくらはぎをもみほぐすクセもつけましょう。
④就寝時は足を高く上げて寝よう
足のむくみがひどいときは、足の下にバスタオルを丸めたものなどを置いて足を高くして眠るようにしましょう。
足を高くすることで、蓄積していた余分な水分なども心臓の方へと戻りやすくなり、足のむくみが和らぎます。
⑤夏こそ「冷え防止」でスッキリ脚づくりを
血液の循環が悪いことで冷え症になっている人は、むくみにも悩まされていることが多いもの。
夏は暑いので、どうしても油断しがちになってしまいますが、エアコンの効いた室内にいて、自覚がないのに冷えきっていることもあります。
エアコンの効いた室内では、きちんと靴下を履いたり、オフィスで自分に合った適温設定が難しいならひざ掛けなどを用意して。
身体を冷やしてしまうことを徹底的に避けましょう。
水分補給も大切ですが、冷たい氷入りのドリンクをがぶ飲みしたりするのもNG。
白湯や常温の飲み物を口にする習慣をつけることも、足のむくみに悩まないための秘策のひとつです。
重度のむくみは、病気のことも
朝からむくみがひどかったり、手や顔までもがむくんで仕方ない・・・というような場合は心臓や腎臓に疾患があることも。
その他にも、何らかの原因で静脈弁がこわれてしまい、一旦はポンプ作用で押し上げられた血液が逆流を起こしてしまう「下肢静脈瘤」という病気や、子宮がんや乳がんまたは放射線治療の経験者には「リンパ浮腫」が起こりやすく、その症状でむくみが起こっている場合もあります。
むくみを、侮らずあまりにも症状がひどい場合は受診してみることも大切です。