自分の口臭も他人の口臭もとても気になるもの。
もしかして私も?と気にし始めると、人づきあいにも支障が出てしまいます。
ちゃんと歯磨きしているのに・・・
口臭の原因はいろいろありますが、気になるならドライマウスを疑ってみて!
ドライマウスってどんなもの?症状は?
ドライマウスは何かの原因で唾液が減少してしまうために起こります。
あまり知られていませんが、国内で3,000万人の患者さんがいると言われている
珍しくない疾患です。
元来は中高年の女性に多くみられる症状ですが、最近では男性や若い世代にも増えてきています。
ドライマウスは口の中が乾いて、様々な不快な症状を引き起こします。
重症になってしまうと舌がひび割れたり、食事がとりづらくなったり、話づらくなったり、
味覚障害が起こったりします。
初期症状は口のネバツキや口臭などで、見逃してしまいがち。
急に口臭が気になり始めたら、それはドライマウスかもしれません。
なぜドライマウスになってしまうの?
ドライマウスになる一番の原因は加齢による唾液の分泌の現象です。
その他、ストレスや生活習慣、糖尿病や腎不全や自己免疫疾患などの病気によるもの、
薬の副作用などが挙げられます。
口呼吸をしている人やいびきをかく人も要注意です。
病院に行く前に自分でできることは?
口の中の強い乾燥が続き、ドライマウスかも?と思ったら病院に行くべきですが、
まだ口のネバつきや口臭のみの初期症状ならば、日々の生活で対処することができます。
■禁煙をする
■飲酒を控える
■辛いもの、熱いものを避ける
■こまめに水分をとるようにする
■よく咬んで食べる
■保湿剤が配合されている飴やガムを噛む
■保湿ジェルや洗口液などのホームケア用品を使う
■カフェインを含む飲み物を(コーヒー・紅茶・緑茶など)控える
■ストレスをためない
■加湿器で室内の乾燥を防ぐ
■歯茎の裏側や頬の内側に舌先を動かす舌のストレッチ
■口を大きく開けて発音する口唇ストレッチ
■唾液腺のマッサージをする
ドライマウス予防!唾液腺のマッサージ
①耳下腺マッサージ
指を頬と耳下の間に置き、上の奥歯付近をマッサージします。
②舌下腺マッサージ
あごの真ん中の舌の付け根部分を押して刺激する。
③顎下腺マッサージ
顎の端から少し内側の部分耳の下を押して刺激する。
①~③を各5回ずつ行います。
ドライマウスは日々のセルフケアでその症状を緩和することができます。
この機会に自身の食生活や生活習慣を見直してみませんか?
ドライマウスで病院へいくなら何科?治療は?
ドライマウスは、口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)といい、歯科疾患のひとつです。
まず、受診を考えた場合は、歯科または口腔外科にいきましょう。
ドライマウス外来がある病院もあります。
口呼吸によるドライマウスの場合は耳鼻咽喉科、ストレスや過度の緊張から引き起こる
ドライマウスの場合は心療内科でカウンセリングを受けるのが効果的なことも。
治療は、ドライマウスの原因により様々で、病気が要因の場合は医師との連携プレーでの
治療が必要となることもあります。
あくまでこれは原因療法というもので、ドライマウスの原因自体をなくしていこう、というもの。
一般的な対処療法は共通しており、痛み・口内の乾燥を和らげるために保湿ジェルや人工唾液を
用いられることが多いです。
この手の保湿ジェルや人工唾液は、市販もされており薬局・薬品店での購入も可能。
しかし、症状が重度の場合薬物療法が用いられ、唾液分泌促進剤の服用を余儀なくされることもあります。
ドライマウスの予防に、ガムを噛むことで唾液の分泌を促進する、というものがありますが
キシリトール入りガムは刺激が強いので避けたほうがよいようです。