現代女性は妊娠の回数も少なくなり、婦人科系のトラブルも多くなっています。
そのため生理周期を整えるピル=避妊薬、という思い込みはちょっと違ってきています。
この記事ではピルについて、女性にいい婦人科の三大漢方薬、ホルモン不調を整える薬など、女性のための薬についてまとめます。
目次
ピルには避妊薬以上の役割がある
ピルは避妊薬。
という概念に縛られている女性は意外と多いものです。
でも、子宮や卵巣の負担も確実に減らしてくれるのも事実です。
避妊薬のイメージだけで遠ざけずに、どんな仕組みなのか、また悪影響はないのか、ピルについて学んでおきましょう。
服用することで危険なことはないの?
最近人気の低用量ピルなら以前まで主流だった中容量に比べても、副作用は少ないわ。
中には頭痛とか、ムカムカするなどの副作用を感じる人もいるようだけど、ほとんどは飲んでいるうちにおさまってしまうのよ。
初心者におすすめなのが28錠タイプのもの。
分かりやすく色分けされているものがほとんどだから飲み忘れも少なくてすむわ。
飲み始めは生理開始と同時に①番目のピルから飲んでいくのよ。
1日目から21日目まで毎日同じ時刻に1錠飲むの。
22日目から28日目までは「偽薬」になっていて、錠剤のサイズもちょっと大きいの。
この期間中に生理のような出血があるわ。
でも通常の生理と比べると、とっても軽く終わってしまう感じになるわ。
低用量ピルを服用していると、排卵は抑制されていて子宮内膜も厚くなることがないから、過多月経を防げるの。
出血量も少なくなるから、生理痛が緩和されるという人は多いみたい。
ピルは子宮内膜症の治療にも使われているのよ。
ピルは世界で1億3,000万人が服用しているといわれているわ。
アメリカでは1960年から認可されていたし、中国、インド、ヨーロッパでも広がっているそうよ。
日本だと15万人くらいが服用しているそうよ。
最近では避妊目的よりも婦人科トラブル防止策として支持されているわね。
こちらの記事でもピルについて書いているんだけど、ピルは一カ月3,000円前後かかると考えておいて。
保険が適用されるのは月経困難症、と診断されたときに限られるの。
基本的に自費診療だから医療機関によってもかかる金額は違ってくるわね。
これは、日本ではもともと避妊薬として開発が進んだこともあって、自費診療になっていると考えられているみたい。
それはホルモンバランスを整えてくれることが一番大きいわね。
もちろん確実な避妊ができるという点では、妊娠を望んでいない女性の体を守ることにもなるし・・・
その他にもPMSの緩和や経血量の減少、生理痛改善、子宮体がん、卵巣がんの予防とか女性の不安を払しょくできるのが嬉しいところね。
ピルを服用するとホルモンバランスが一定になるから、男性ホルモンが抑えられて多毛症の改善にも使用されているのよ。
ピルは付き合いかたによって色々な面で女性の味方になってくれるということね。
実際にピルを服用するとよくあるQ&A
ピルが女性にとって頼もしい味方となることが分かってきました。
それでも慣れるまでには不安はつきもの。
よくあるQ&Aをまとめます。
これって体に合ってないの?
これはピルの飲み始めによくある副作用のひとつね。
服用前に婦人科できちんと検診を受けて処方されているのなら、問題はないわ。
でもきちんと検診を受けていなかったり、4シート服用しても出血が続くようならもう一度婦人科を受診してみるべきね。
それは私自身がとても実感していることのひとつよ。
生理前にニキビができやすいのは、生理前に男性ホルモンと似た働きを持つプロゲステロンが優勢になるからなの。
ピルの服用でホルモンバランスが整うからニキビや吹き出物は圧倒的にできにくくなったわ。
個人差もあるかもしれないけど、私自身はニキビに悩むことはなくなったわね。
もしも1錠飲み忘れたら、すぐに1錠服用して、いつもの決めた時間にもう1錠服用して。
2錠つづけて飲み忘れたときも同じなの。
3錠以上飲み忘れてしまったら「週」によって対処も異なってくるから主治医への相談が必要になるわ。
偽薬の飲み忘れは忘れてしまった分は、全て処分してしまっていいの。
メモをとって自分でわからなくならないようにしておくことが大切よ。
自分のスケジュールを考えて飲み忘れしにくい時間帯を飲む時間に決めるといいわよ。
ピルがここまで支持されている要因のひとつはその「可逆性」だといわれているわ。
ピルの服用をやめるとすぐに、卵巣が再稼働しだすの。
そして排卵もはじまるわ。
服用していたことがあるからといって不妊傾向になることもないのよ。
生理の悩みがある若い女性にももっと身近になるといいのにね。
年齢が若いうちから婦人科検診は自分で通うようにしておくことが必要ね。
出産予定の有無だけでなく、最近は婦人科トラブルが急増しているから、思わぬ病気の発見になることもあるはずよ
アラフォーでも大丈夫?
私もアラフォーだけど服用しているわ。
でも35歳以上でタバコを1日15本以上吸う人は服用できないことになっているわ。
服用するには年齢制限というよりも、その人の状況で決められることが多いみたい。
とにかくピルの服用を考えたら婦人科受診ね。
幼馴染が薄毛対策に服用しているという話も聞いたからピルって本当に幅広く活用されているのね。
そうね。
最近ではピル=避妊薬という考えは本当に古いかも。
避妊薬としてももちろん女性を守るけど、その他にも沢山女性を守る力があるから自分のために、と服用をはじめる女性は増えているそうよ。
漢方薬とは
東洋医学において人間の体には「気」と「血」と「水」が流れていると考えられています。
「気」はエネルギーで「血」は西洋医学でいう血液に近いもの、「水」は血液以外の液体をさしています。
この3つがバランスよく循環している状態が健康。
患者の自然治癒力を重視して処方されるのが漢方薬であり、同じ症状であっても患者によって内容が異なることもあります。
漢方薬の処方法とは
漢方薬は基本的にオーダーメイド。
顔色や肌艶、目力などを見る「望診」、声や呼吸の調子を見る「聞診」、患者本人から病状などを聞く「問診」、体に触る「切診」で診ます。
これらの診察で得た情報を合わせて最も合う漢方薬が処方されます。
漢方薬には市販品もありますが、医療機関で処方されるのが一番でしょう。
漢方薬の注意点
薬の吸収を高めるために食前か食間に服用するのが基本。
もしも飲むのを忘れてしまったら、食後でもかまいません。
漢方薬の特徴として、体に合っているものは美味しく感じるといわれています。
漢方薬の副作用は少ないけれど、体調がおかしいなと感じたら医師に相談しましょう。
病気の症状にもよりますが、漢方薬の効果は比較的ゆっくりと表れるので2週間程度は続けていきましょう。
女性にいい漢方~婦人科の三大漢方薬
婦人科に良いといわれている3つの漢方薬
1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血の巡りをよくして、体に溜まっている余分な水分を排出します。
むくみやめまい、疲れやすいというような症状に効果的です。
生理不順や体力がない人、貧血気味、冷え症の人にも合う漢方薬です。
2.加味逍遥散(かみしょうようさん)
イライラ、憂鬱、ストレスなどに効果的。
体にエネルギーを巡らせ、緊張を和らげます。
のぼせや不眠、ストレス性の肩こり、下痢や便秘も緩和してくれます。
3.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血の巡りを良くします。
経血を出しやすくする効果もあり、生理痛に伴う下腹部の痛みも緩和します。
この漢方は比較的体力がある人に向いています。
ホルモン不調によい市販薬
あくまで生活の改善が基本なホルモンバランスの改善。
でも生理不順や重い生理痛などで日常生活にまで支障をきたすようなら市販薬もチェックしておきましょう。
ここでは6つの成分に分けてご紹介します。
1.ガンマオリザノール
キューピーコーワゴールドiプラス
視床下部に働きかけて自律神経を整えてくれるそうよ。
末梢神経まで血液サラサラにして、神経や筋肉の働きを活発にもするみたい。
2.ビタミンE
ユンケルE ナトール
あとは血管を収縮させる神経伝達物質の生成をおさえて、毛細血管の拡張をサポート!
過剰摂取も骨粗鬆症のリスクになるというから、きちんと用量を守らなくっちゃね。
3.プロゲステロンクリーム
天然のプロゲステロンを配合したクリームがあるんだけど、残念ながら未だ日本では認可が下りていないの。
毎月信じられないくらいネガティブになって、自分でも後で笑っちゃうくらい!
頭痛なんかも酷いの。
このクリームを肌に塗るだけでホルモンの変動が緩やかになるの。
副作用もないといわれているから早く日本でも認可されてほしいわね。
限られた医療機関では、保険対象外で入手できることもあるようだけど、このクリームも肝疾患のある人は使用できないの。
喜ぶ女性が増えそう!
4.ローズクリーム
市販薬とはちょっとズレてしまうのだけど、薔薇の香りにはゲラニオールという女性ホルモンを整える成分が含まれているんだって!
薬品ではないけど、抗菌作用、抗不安作用、皮膚弾力の回復なんかにも効果があるといわれているそうよ。
薔薇の香りが癒される理由ってゲラニオールにあったのね!
私もハンドクリームはロースの香りだわ(笑
5.イブプロフェン、ロキソニン
この二つはさすがに私でも知っているし、何度もお世話になってる。
薬局でも手軽に購入できるから、幅広い人に使用されているんじゃないかな?
ロキソニンは医療用で使用されていたものが最近になって購入できるようになったんだよね。
きちんと薬剤師さんのアドバイスに従って飲まなくちゃね。
女性の体を守る薬
今まではピルは必要ないなーと思い込んでたけど、見方が完全に変わっちゃった!
とにかくしっかりと婦人科を受診して決めてもらわないとね。
まだまだ自分は若い!って思っていたけどちょっと婦人科行ってこようという気になった。
目には見えないところが女性ホルモンの怖いところ。
それでもきっちり年齢や環境、自分自身の状態と向き合って健康でもいなくちゃね!
美容はその次についてくるものだから。