アンチエイジングや抗加齢、などと聞くと「お肌」や見た目を若々しく保つことと考える人は多いのではないでしょうか?
本来、アンチエイジングとは血管や神経も含め体のすべてを対象としたものなんですよ。
体が「老いる」とはどういうことなの?
「老い」とは、まさに成長の反対を表す言葉です。
医学的にいうのであれば、体の細胞の数が減っていくということ。
人間は、4兆個もの細胞を持って生まれてきますが、その後細胞分裂を繰り返し20歳前後には60兆個ほどになります。
これが「成長」のピークです。
この時期以降は細胞の数が徐々に減り、50代にもなればさらに減少のスピードが速くなります。
と同時に、お肌のトラブルがおきたり、今まで普通にこなしていたことが思うようにできない・・・など体に色々な負の影響があらわれてきます。
アンチエイジングの最大の目標は、老化がはじまる時期を遅らせること。
そしてそのスピードを緩やかにすることにあります。
細胞の現象は、酸化やホルモンの減少などが原因です。
これらの要因を取り除くのが、アンチエイジングにつながるのです。
今の若い世代の人たちは、知らずとして老化を早める生活を送っているひとが少なくありません。
日頃の生活習慣をもう一度見直してみましょう。
20代が陥る「老化」の原因5つ
若いからいいや、は未来の自分を後悔させる
①過剰なダイエット
若い女性で心配されるのが、瘦せ型の人が増えていること。
食べないダイエットを実施してしまっている人は実際に多く、痩せていても筋肉が少なく脂肪の多い「隠れ肥満」の人が増加しています。
筋肉の少ない体は、生活習慣病になる恐れがあります。
②ジャンクフードの摂取
簡単でラクだから、とインスタントラーメンやスナック菓子を食事としている人も増えています。
これらには、活性酸素のもととなる過酸化脂質を多く含むものがとても多いのでアンチエイジングには大敵。
ダイエットしたいから、お菓子でいい・・なんてことを繰り返しているひとは要注意です。
③お酒の飲みすぎ
程よい量のお酒は生活の質を向上させる、という報告もあるようですが、度をこえた飲酒は代謝の中心臓器である肝臓の働きを悪化させてしまいます。
お酒は適量を、そして低脂肪で高たんぱくなおつまみと一緒に飲むようにしましょう。
そして必ず、週に2日は休肝日を設けるようにしましょう。
④ストレスが溜まっている
適度のストレスは、誰にでもあって当然のもの。
しかし、過度のストレスは血管の老化や睡眠の質を低下させます。
さらには、脳機能の低下や免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れの原因にもなります。
ストレスに負けない体づくりも、アンチエイジングの基本のひとつです。
⑤紫外線
紫外線は、お肌の老化を早めます。
細胞を酸化させて、衰えさせる活性酸素を増やすことが原因です。
アンチエイジングを考えるのなら、一年中を通して紫外線対策をしましょう。
すぐに見直したい!アンチエイジングの3つのポイント
1.運動
体の年齢を若く保つ秘訣、それは筋肉にあります。
もちろん運動は欠かせないものだけれど、激しいスポーツは活性酸素が大量に発生するので、ウォーキングなどの少し息が上がる程度の運動がベスト。
1日20分程度のウォーキングを目標としましょう。
また、ウォーキングは苦手という人なら自宅でストレッチをしましょう。
リラックスをして筋肉を伸ばし、深呼吸するだけでも体には好影響。
これらの要素をすべて持ち合わせているのが「ヨガ」。
呼吸器やホルモンバランスなどにまで総合的に働く上に、メンタル面にも良い効果があるといわれています。
2.睡眠
免疫力が高められたり、傷ついた細胞が修復されるのは眠っているとき。
体が十分に回復するためには、1日6~8時間の睡眠が必要です。
睡眠は長さよりも、その質が重要。
明け方から活性化する本来の体の働きをさまたげないよう、夜更かしせずに早めに眠ることが大切です。
3.食事
冷たいものや熱すぎる飲み物なども、頻繁に摂ると消化器に負担をかけます。
また、辛い物や添加物、炭酸飲料も控えめに。
そしてもちろん、禁煙は必須。
タバコは活性酸素発生の大きな原因なので、アンチエイジングの大敵です。
食事は、よく噛んで食べるとアンチエイジング効果を促進させられます。
なかでもやはり和食がおすすめ。
しっかりと噛んで唾液をたくさん出すことで、消化管の小さな傷や炎症などを修復する手助けになります。
また、咀嚼は脳にもよい刺激を与えるので回数をしっかり噛むことが重要です。