アラフォーともなると心配になるのが親のこと。
年齢を重ねるにつれ、心配事は増えていくばかりです。
健康はもちろんだけど、認知症も不安の種。
そして脳の老化だけ考えれば、アラフォーともなれば私たちにとっても他人事ではありません。
まだ自分には関係ない、と思ってしまいがちですが、お肌や見た目ばかり若く見せようせず、脳の若返りも意識してみませんか?
脳はたとえ80歳を過ぎても進化し続けるといわれています。
目次
脳を鍛えるのは早いうちから
脳は、30歳程度で基本が形成されます。
そして50歳くらいまでの間に「自分らしさ」を身に着け、脳は自分らしい脳に発達します。
人間の脳は40歳くらいまでは成長する一方ですが、50歳を過ぎると意識的に脳を鍛えないと脳の健康は保てないのです。
脳の成長を聞くと、若いうちはまだまだ関係ない・・・と思う人が多いものですが、脳を鍛えるためには若いうちからしっかりと鍛えておくことが大事なのです。
オランダで行われた研究では、認知症になる人、ならない人は、その教育を受けた長さも関係しているとされています。
アルツハイマーとは
認知症を引き起こす原因の中で、最も割合が大きいのがアルツハイマー型認知症です。
その割合は全体の65%ともいわれています。
アルツハイマー型認知症は、20年から30年もの長い年月をかけて脳に老化物質が蓄積することで進行していきます。
脳の衰えは50歳くらいから個人差があらわれ、78歳になると認知症の発症率は急増します。
将来、アルツハイマー型認知症にならないという保証は誰にもありません。
しかしながら、元々脳の認知力が高い人、つまり脳をしっかりと鍛えていた人は、例え認知力が低下しても認知症になるリスクを軽減させることができるといわれています。
しかも、もしも脳に悪影響を持つ素因を持ち合わせた遺伝子が1つ2つ存在していたとしても、脳にとってよいことをそれ以上にしていれば、悪い遺伝子は相殺されるという研究結果もあるそうです。
アルツハイマー型認知症を防ぐには、若いうちから認知症になる素因を撲滅していくことが重要で、まさに発病する前の今こそが脳を鍛えておくべきタイミングなのです。
脳には番地がある
脳は、まるで町の住所のように番地が存在しています。
考える、運動、理解、記憶、など脳を8つに機能別に分けたものを「脳番地」といいます。
苦手な脳番地を重点的に鍛えることも可能ですが、それぞれの番地は連携しています。
聞いたことを覚えて書く、などが例のひとつ。
脳全体の活性化を目指していきましょう。
脳番地
1.伝達系脳番地
言葉を発したり、人とのコミュニケーションをとるときに働いている
2.思考系脳番地
物事を考える、アイディアを出す際に働いている
3.感情系脳番地
喜怒哀楽の感情を表現する際に働いている
4.理解系脳番地
情報を理解する、その情報を元にして工夫する際に働いている
5.視覚系脳番地
目で見ているときに働いている
6.聴覚系脳番地
耳で聞いて得た情報を脳へと伝えている
7.記憶系脳番地
物事を覚えて、得た情報を思い出す際に働いている
8.運動系脳番地
体を動かす際全般に働いている
本当に連携して働いていることもわかるねー
脳を老けさせない方法
脳を若いうちから老けさせない方法、その一番身近な方法は食事です。
私たちにとって食事をすることは重要な生命活動のひとつ。
脳の若々しさと食事は大きな関わりを持っています。
高コレステロール血症、糖尿病などの病気も認知症のリスクを高めます。
そのため脳を若々しく保つためには、体の健康も必要不可欠。
食材を選ぶ際にも、自分の脳、体に良いものは何なのか?という考え方を持つようにしましょう。
これも脳を鍛えることになるのです。
食事を美味しく食べる、ということもとても重要です。
舌は感情系脳番地に繋がっているので、脳が老化してしまうと「美味しい」と感じられなくなってしまうのです。
料理を作ったり、食事したり、食生活を工夫するだけでも脳番地を刺激することができます。
また他人と話をしながら食事を摂ると、伝達系脳番地も鍛えることができます。
食事の摂り方で脳を鍛えられるなんて、食いしん坊には嬉しいトレーニングだね。
食事の摂り方で鍛えられる脳番地とは
1.感情系脳番地
食事のときに「美味しい!」と感動したり、以前に食べた思い出の味などを懐かしむときには、感情系脳番地が刺激されます。
2.視覚系脳番地
食事は見て楽しむものでもあります。
お皿、盛り付け方などを普段と変えてみるなど、見た目の変化も視覚系脳番地を刺激できます。
3.聴覚系脳番地
調理中の揚げ物、炒め物などの音を感じながらの料理は聴覚系脳番地を刺激します。
4.運動系脳番地
料理は手を使用するので、運動系脳番地が全体的に刺激されています。
硬いものを扱う、重いものを持つときにも刺激されます。
5.思考系脳番地
料理をもっと美味しく仕上げるのにはどうしたらよいだろう?この材料で何が作れるだろう?などの思考も、思考系脳番地を刺激しています。
6.記憶系脳番地
昔に食べた味、料理のレシピなどを思い出すときに記憶系脳番地が刺激されます。
特に、「臭い」は大きな関わりを持っています。
プラズマローゲンとは
プラズマローゲンについてもまとめておこう!
これはきちんと学んでおこう~!
プラズマローゲンとは、認知症の予防に効果的だとされ、とても注目を集めている栄養素です。
プラズマローゲンは、体内にある抗酸化作用を持った「リン脂質」の一種で人間の体のリン脂質の18%ほどを占めている成分です。
特に脳神経細胞に多く含まれています。
プラズマローゲンは、脳の神経細胞のニューロンをつなぎ合わせるファイバーの成分。
脳は、ニューロンが伸びることで成長するため、プラズマローゲンは脳を若く保つのと同時に、認知症予防にも欠かせないのです。
アルツハイマー患者には、このプラズマローゲンが減少している傾向があるといわれており、九州大学もプラズマローゲンを摂取すると軽度、または中程度の認知機能改善が可能だと報告しています。
プラズマローゲンの種類
プラズマローゲンには、3種類あります。
「コリン型」「エタノール型」「セレン型」で、いずれも化合物が異なります。
人間の脳は、ほとんどがエタノール型で、このエタノール型は植物には含まれておらず、食品から摂取するとなると、動物性のものからのみになります。
鶏肉などにも含まれていますが、プラズマローゲンを摂取するには、貝類がおすすめ。
貝類には、プラズマローゲンの他にもEPA、DHAなどの脳に必要不可欠な栄養素も含まれているからです。
でも、実際にはまだどの食品からどれくらいのプラズマローゲンを摂取したらよいのか、までは明らかになっていません。
本格的に認知症の改善を目指す際には、サプリメントなども推奨されることがありますが、今時点で脳に問題がない人が健康習慣としてプラズマローゲンを多く含む食品を摂ることは、将来的な老化防止に役立つと考えられます。
プラズマローゲンが豊富な食品
ホタテ
ホタテのプラズマローゲンには、EPA、DHAが付いています。
そのため脳の老化防止に効率よく栄養を摂ることができます。
さらに疲労回復のタウリン、アスパラギンなども豊富なので、普段から目を酷使している人にもおすすめです。
タコ
プラズマローゲン以外にも、エイジングケアに効果のあるビタミンE、血流をよくするナイアシン、肌を健康に保ってくれる亜鉛なども豊富に含まれています。
肥満予防や粘膜保護に効果的なビタミンBも含まれているので、脳だけでなく見た目の若々しさも維持できます。
鮭
ホタテやタコと比べると、プラズマローゲンの含有量は少ないものの、魚の中では多く含まれているほうです。
アスタキサンチンというピンクの色素は抗酸化作用も強く、老化の原因ともなる活性酸素からも守ってくれます。
EPA、DHAも豊富で、コレステロールの抑制にも効果があります。
脳の番地を知ると、人間の奥深さや複雑さを感じるなー
普段無意識に暮らしているけど、今後は意識的に料理もしていかないと!
私も高齢になってきた母が老々介護しているから心配だったけど、料理はずっとしていてもらおう!って強く思ったわ。
料理中の味見が記憶力アップにもつながるらしいから、味見も必ずしてもらわなきゃね♪