酵素ドリンクの大ブームから、ファスティングを試みるダイエッターは増えました。
でも、きちんと基本を抑えておかないと間違えたファスティングになってしまいます。
そしてファスティングを上手に行えたとしても、その後の食生活が偏っていては努力も水の泡というもの。
今回はファスティングをやってみたいという方必見の、OKフード・NGフードをまとめます。
目次
ファスティング中には絶対厳禁。絶対避けたいNGフードとは?
ファスティング中に、お仕事や付き合いでどうしても外食しなければならなかったりしまうこともあるもの。
そんな時でも酵素を大量に消費する食べ物は避けておきましょう。
大切な酵素を大量消費!すべてを台無しにする食べ物6つ
1.食品添加物
食品添加物とひとことでいうものの、一体なにが食品添加物なのかわかりにくいですよね。
食品添加物は、以下のように表示されています。
亜硝酸ナトリウム(発色剤) | ハム、ソーセージベーコンなど |
ソルビン酸K(合成保存料) | ちくわ、かまぼこなどの練り物 |
リン酸塩(結着剤) | ハム、ソーセージベーコンなど |
BHA(酸化防止剤) | バター、インスタント食品 |
食用赤色2号(合成着色料) | 紅生姜など |
食品添加物は、よく「体にわるい」といわれていたりしますが、その原因は大切な体内の酵素の働きを妨げ、浪費させることから。
健康リスクがあると問題視されているものの、最近の日本人の食品添加物摂取量は一年間で数キロ単位にも及ぶといわれているんです。
コンビニやスーパーで買い物をするときに、裏ラベルをしっかりと確認することも大切です。
2.白砂糖
白い砂糖は、ショ糖という成分からできています。
ショ糖は、果糖とブドウ糖が結合したもの。単体で考えると質の高い栄養素ではあるのですが、この二つが結合していると分解するために沢山の酵素を必要とします。
どうしても甘味がほしいときは、メープルシロップ、はちみつ、アガベシロップなどを選びましょう。
3.白米、パン、うどん(高GI食品)
GIとは、グリセミックインデックスといい炭水化物の吸収速度をあらわす指標です。
このGI値が高いと、吸収速度も早く血糖値を急激に上昇させたり下降させたりする食物ということ。
GI値が高い食品は、脂肪を蓄積する働きを促すのでファスティングには絶対NG。
代表的なのは、白米、パン(白いもの)、うどんなどの「白い食べ物」です。
そして上でも触れた砂糖もGI値が高い食品です。
高GIな食品(GI値70以上)
110 | グラニュー糖 氷砂糖 | 88 | ビーフン | 79 | みたらし団子 |
109 | 上白糖 粉砂糖 | 86 | キャラメル | 78 | つぶ餡 |
108 | 三温糖 飴 | 84 | 白米 かりんとう | 77 | クッキー 赤飯 |
99 | 黒砂糖 | 83 | バターロール さらし餡 | 75 | 山芋 チーズケーキ |
95 | どら焼き あんぱん | 82 | ジャム ナン | 75 | ベーグル |
93 | みずあめ フランスパン | 80 | もち米 にんじん | 74 | 切り干し大根 |
91 | 食パン | 80 | 餡団子 こしあんホットケーキ ドーナツ チョコレート | 73 | メープルシロップ インスタント麺 胡椒 |
90 | じゃがいも | 71 | マカロニ 中華麺 | ||
89 | せんべい | 70 | クラッカー 胚芽米 | ||
88 | 大福 はちみつ |
4.肉類(動物性たんぱく質)
お肉などの動物性たんぱく質を摂りすぎると消化不良の原因になることも。
結果的に、大量の酵素を浪費してしまうことにつながります。
理想的なお肉の摂取量は、一週間に200g以内です。
そして鶏卵も5個以下を目安にしてください。お肉には大切な栄養素も含まれているのでまったく食べないというのはおすすめしません。
ですが、週に200gを超えたら大豆でできたたんぱく質食品で補いましょう。
最近のソイミートなどは、本当にお肉のようにおいしくなっているので取り入れてみるのもいいでしょう。
5.過酸化脂質・トランス脂肪酸
過酸化脂質とは、まさに酸化した油のことをさします。
お料理につかう油を使いまわしたり、時間のたった揚げ物、揚げてあるスナック類、乾麺など一見日持ちがよさそうに見えても、時間が経過すれば油は必ず酸化してしまいます。
またマーガリンやお菓子などに使用されているショートニングに含まれるトランス脂肪酸は絶対にNG。
トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させ善玉コレステロールを減少させるといわれています。
6.植物の種(生のもの)
植物の種がNGとはなんだか不思議な感じがするかもしれませんが、植物の生の種には「酵素抑制物質」が含まれているんです。
植物は、この成分によって自分自身が生育するために適した条件が揃うまで発芽しないように酵素の働きを抑制しているので、生の種を食することイコール、体内に酵素抑制物質を摂りこんでしまうことになります。
キウイ・トマト・イチゴ・なす・オクラ・キュウリなどの小さな種に問題はありませんが、スイカ、みかん、ブドウ、りんご、梨などの種は間違えて口にしないようにしましょう。
また、小豆、大豆、玄米にはアブシジン酸と呼ばれる酵素抑制物質を含んでいるためかならず15~20時間程度浸水させてから調理することが鉄則です。
ファスティング中でも積極的に摂り入れたいOKフードとは?
酵素をたっぷり含んだ酵素補充が期待できる食べ物5つ
1.生野菜・生果物
なんといってもこの二つ。
ファスティング中は、酵素が豊富な野菜や果物を生で半分、加熱食半分を目安にしましょう。
特におすすめなのが、りんご・大根・レモン・バナナ・パイナップル・きゅうり・オレンジ・セロリ・アボカド・フィトケミカルスプラウト。
効率よく、体内に酵素を摂り入れるにはすりおろしがおすすめです。
そのまま食べるより、数倍の酵素が得られるといわれ体内の潜在酵素を無駄遣いすることもありません。
低速のジューサーやミキサーで簡単にスムージーを作ることは可能ですが、あっという間に酸化してしまうので酵素は激減。
すぐに飲むようにしましょう。
2.雑穀・そば 低GI食品
NGフードで触れたGI値。ここではおすすめの低GI食品を紹介しておきます。
●白米のかわりに→玄米・雑穀ごはん
●パンのかわりに→ライ麦パン・全粒粉
●うどん、ラーメンのかわりに→蕎麦、全粒粉パスタ
主食には、白く精製されていないものを選ぶようにしましょう。
野菜、海藻、キノコ類の大半はGI値が低いので安心して食べることができます。
※玄米だけでは食物繊維、カルシウム、鉄分などその他の栄養が少ないため、しっかりと20時間程度浸水させた後、雑穀を混ぜることをおすすめします。
3.発酵食品
発酵食品にはたっぷりと酵素が含まれています。そして、善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれる乳酸菌も豊富です。
乳酸菌には、植物性・動物性とありますが、特に納豆、味噌に含まれる植物性乳酸菌は生きたまま腸に届くといわれています。
おすすめ発酵食品
味噌、醤油、納豆、ぬか漬け、麹、キムチ、ピクルスなど |
4.短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸というのは、大腸の発酵により生じる有機的な脂肪酸で、大腸の粘膜の栄養に。
短鎖脂肪酸を作り出すためには、海藻類などに含まれる食物繊維や黒酢や梅干しなどの発酵食品が必要不可欠です。
ワカメ、昆布、ヒジキ、梅干し、黒酢を積極的に摂りましょう。
5.フラックスシードオイル
フラックスシードオイルとは亜麻仁油です。
フラックスシードオイルには、食生活に不足しがちなオメガ3系脂肪酸であるαリノレン酸を手軽に補給することができます。
とても酸化しやすいので、熱を加えずドレッシングに用いるなど生で使用するのがポイント。
その他にも生で摂り入れるのにおすすめな油は、エゴマ油、シソ油、加熱するのであればオレイン酸を多く含み酸化しにくいなたね油、グレープシードオイル、ゴマ油、玄米油などがおすすめです。