先日、テレビを観ていたら怖い特集をやっていました。
Yさんの髪が急に抜け始め、皮膚科で円形脱毛症と診断されるも、
髪の毛はその後も抜け続け、3か月でほとんどの毛を失ってしまったそう。
その本当の原因は「金属アレルギー」。
私は重症の金属アレルギー持ちなので、他人事じゃないと思って
テレビにかぶりついて観ていました。
以前の記事 私は重症の金属アレルギー 20年で学んだ金属アレルギーとの付合い方
なぜ金属アレルギーで髪の毛が抜けるの?
20年間、金属アレルギーと付き合い続けている私は
アクセサリーでかゆくなったり、ただれたり、水泡のようなものが
できたりしますが、髪の毛に異常が起きたことはまだありません。
でも私にも起こりうることなんです。
「ザ!世界仰天ニュース」で登場したYさんの髪が抜け落ちてしまったワケは
金属アレルギーによって毛の組織が破壊されてしまったから。
しかもYさんは私のように、じゃらじゃらアクセサリーで
着飾るタイプじゃないそう。
ではなぜ 金属アレルギーに?
原因は、虫歯の治療に使用した金属の詰め物。
しかもその治療を行ったのはなんと30年以上前!
長い年月をかけて、その詰め物の金属が少しずつ溶け続けて、金属イオンが
体内に運ばれ続け、アレルギーが引き起こされたのだそう。
その後に歯医者さんで詰め物を取り除いたら、すぐに髪の毛が
生え始めたということでした。
私は口の中に金属製の詰め物はないので、よかったーっと思ったのも
つかの間。
体に合わないアクセサリーでも同じことが起こりうるというから
怖すぎます。
他人事じゃない「金属アレルギー」。あなたは大丈夫?
口を開けて鏡で自分の歯を見てみましょう。
銀色や金色の詰め物やかぶせ物はありますか?
あるなら要注意。
詰め物やかぶせ物だけではなく、ブリッジや部分入れ歯用のバネ、ブリッジ
なども含まれます。
歯科治療に使われる金属はたくさんの種類があります。
その中でもニッケル・コバルト・パラジウム・クロム・アマルガムなどが
アレルギーを起こしやすいと言われています。
それらにとって金属アレルギーが引き起こされると、髪の脱毛以外にも
口内炎・歯肉炎・口唇炎・舌炎、歯肉の黒い着色、味覚異常などの
口の中の異常に加え、全身の皮膚炎や頭痛、肩こりなどが発症する可能性があります。
気になるなら歯科用金属のパッチテストを。
歯科アレルギー外来や一部の歯医者さんで受けることができます。
パッチテストの結果、問題がある場合は原因となる金属を除去し、
金属を使用していないセラミックス(陶器)などに交換する治療を行います。
「私は大丈夫」と安心していても、金属アレルギーは花粉症のように
突然現れることがあるので注意が必要。
複数の金属が口の中に存在すると、金属アレルギーが起きやすいと
言われています。
でも今現在、自分の口の中の金属が何の金属なのか、把握している人は
少ないと思います。
歯医者さんの治療で金属を使う場合は、何も聞かずにお任せしてしまいがちですが、
相談するようにしましょう。