数日前にテレビで「顔カビ」について特集されていました。
顔ダニは聞いたことがあるけれど、顔カビは初めて聞きたかも。
エアコンのフィルターやお風呂のカビは、人一倍気にしているほう。
顔にカビが増殖するなんて、考えただけでもホントに恐ろしい。
一度だけネールアートの下の爪に、緑のカビが生えたことがあったけど・・・。
顔カビは夏に発生しやすく、誰にでも起きる可能性があるそうなんです。
目次
顔カビの正体とは?
顔カビの正体は「マラセチア菌」という菌。
この菌はいつでもだれのお肌にも存在する常在菌です。
菌と言っても汚いとか、お腹を壊すとかいう悪者ではありません。
お肌に存在する皮膚常在菌は、1兆個もいるといわれ、
普段は悪い微生物の繁殖を抑えたりしてくれているお肌の味方です。
腸で言うならば、善玉菌のような存在。
この必要不可欠な皮膚常在菌のひとつのマラセチア菌が、
夏に暴走して顔カビを引き起こすメカニズムをみていきましょう。
夏にマラセチア菌が暴走するワケ
普段は良い子のマラセチア菌。
それが異常に繁殖しすぎると、毛穴に炎症を起こす「マラセチア毛包炎」
になり、これは顔カビとも呼ばれています。
マラセチア菌は湿気と脂を好む菌。
汗と皮脂でしっとりベタベタの夏のお肌は、マラセチア菌の増殖に絶好の場所。
超オイリー肌の私は要注意ですね・・・
これってニキビ?顔カビ? 顔カビの症状
夏になって「顔がかゆい、赤いポツポツが現れた」という人。
それは顔カビかもしれません。
ポツポツといっても、ひとつひとつが小さめで、顔の広範囲にあり、
凸凹がニキビほどではなく、大きさが揃っているなら、ニキビではなく
顔カビの可能性が高いです。
ニキビと顔カビは原因となる菌が異なります。
ニキビ薬が効かない、もしかして?と思ったら皮膚科へ。
塗り薬や飲み薬での治療になります。
夏に顔カビを防ぐ3つの方法
病院のお世話にならないように、夏は特に気をつけたいことが
いくつかあります。
①汗はかきっぱなしにしない
とにかく暑くて、顔にもだらだら汗をかいてしまう毎日ですが・・・
顔カビを遠ざけるには、「汗をかいたら拭く」を習慣にしましょう。
外で汗をかいても、そのまま冷房が効いている電車や室内に入り、そのまま
自然乾燥して放置なんてことがよくありますが、女子なら清潔な
ハンドタオルを持ち歩き、汗をかいたその場でおさえるようにしましょう。
②とにかくお肌の清潔を保つ
当たり前のことを再度見直してみることが、顔カビの予防につながります。
・ファンデーションのパフやフェイスブラシの洗うサイクルを早める ・枕カバーを毎日交換する ・過剰な皮脂はティッシュでおさえる ・清潔なタオルを使う ・メイクをしたまま寝ない ・メガネ女子はたまに外して汗と皮脂をおえる |
③洗いすぎはNG でも洗顔は丁寧に
清潔第一と、必死に顔を洗うのは逆効果。
過剰な洗顔は必要な菌も洗い流してしまい、お肌のバリア機能を失うことに。
さらに皮脂を一生懸命洗い流す行為もNGです。
なぜなら皮脂を奪いすぎてお肌が乾燥すると、それを補うために
皮脂を過剰に分泌される負のループに陥ります。
そのため一日何回も洗顔するのはダメですが、丁寧さは必要。
そして洗顔後のお肌に、菌のエサとなるメイク汚れや洗顔の泡を残さない
ようにすることも重要です。
一度なってしまうと、自然治癒するのは難しい「顔カビ」。
今年は例年以上に暑い日が続き、顔カビのリスクが高いかも。