40歳になって、様々な体の老化や不調を感じておりますが、一番つらかったのがめまい。
私は、通院してだいぶ症状が良くなりましたが、最初にめまいを起こしたときは脳腫瘍になってしまった、と思い込んだものです。
ある朝目覚めて立ち上がろうとしたら、転倒してしまったんです。
私はとあるめまい症を患っていました。
今回は自分の経験もふまえ、めまいについてまとめます。
目次
めまいのメカニズムとは?
まっすぐに立っていられなくなったり、視界がぐるぐると回ってしまったり、急に目の前がまっくらになったり。
ふいに起こるそんな「めまい」の症状は、人をとても不安にさせます。
人間は、目や耳、触覚などの情報を脳で統合してバランスを保っています。
これらのどこかに異常がおこり、バランスが狂うとめまいが起こります。
一般的なめまいのほとんどは良性のものですが、ごく稀に脳疾患などの恐ろしい病気が原因のこともあります。
ただし、脳疾患を起こしている場合、激しい頭痛などを伴うことがほとんど。
あくまで普通のめまい程度であれば、そこまで恐れることはありません。
立ちくらみもめまいの一種
よくいう、貧血状態。あの立ちくらみの症状もめまいの一種です。
若い女性が抱えているめまい、の大半は低血圧による立ちくらみであることが多いとか。
血圧が低いので、脳まで血液が十分に運ばれていかないのが原因です。
薬を飲むことで血圧をコントロールすることで、この種のめまいは改善されます。
また、肩こりや片頭痛の放置もめまいの原因となることがあります。
血圧の上が100以下だとふらつきやすいので気を付けましょう。
めまい予防はストレス解消から
疲れやすかったり、元気がでないという軽度のうつ状態でもめまいは起こるといわれています。
また、メニエール病なども、症状に対する不安感がさらなるストレスを生み、さらにめまいを誘発してしまうという魔のスパイラルに陥ることも。
めまいは、まじめで几帳面な人ほど起こしやすいそう。
ストレスは溜めないように、ゆったりとリラックスがいちばんのめまいの特効薬です。
睡眠不足にも気を付けましょう。
めまいの頻発は、生活の質すらさげてしまいます。
きちんと病院で原因をつきとめ、適切な治療をうけましょう。
一般的に、最初に耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
めまいの症状とは?
めまいの症状は大きく二つに分類できる
めまい1:ふわふわ
体がふわふわと揺れて感じたり、まっすぐに立っていることが困難だったり、急にグラッときたり・・・。
ふらつき感のあるめまい(浮動性めまい)は、低血圧などの血圧の異常やストレス、不安障害やうつなどの精神的なトラブルが主な原因になりえるといいます。
頭痛の併発や視点が定まらないこともあるので、吐き気をおこす場合もあります。
精神的なトラブルが原因の場合は、脳内の情動をつかさどる「海馬」がみせる「めまい感」であることも。
めまい2:ぐるぐる
視界が歪んで周りがぐるぐると回っているように感じる回転性のめまいの原因の多くは、耳にあります。
耳が詰まった感じがしたり、耳鳴り、難聴などの聴覚症状が同時に起こったら確実に内耳のトラブルが原因だと考えられます。
この場合、早急な治療が必要な場合もあるので迷わず耳鼻咽喉科を受診してください。
回転性めまいは、急に起こることが多く、しばしば吐き気を伴います。
疲労やストレス、睡眠不足からこのタイプのめまいが起こることもあります。
耳からくる「めまい」5つ
聴覚に異常がないなら
良性発作性頭位めまい症
これは私自身が発症しためまい症です。
寝返りをうったり、起き上がるなど、頭の位置を動かすことでおこる「めまい」。
症状は短く、5秒程度でおさまるのが特徴です。
三半規管の耳医師の異常が原因で起こるといわれています。
悲しいかな、中高年の女性がなりやすいめまい症であるといわれています。
前庭神経炎
体のバランスを保つための情報を脳へと伝達する前庭神経にトラブルが生じて激しいめまいを起こします。
特徴としては、吐き気や嘔吐を伴うことが多く、完全にふらつきが完治するまでには数カ月かかることもあります。
また、風邪をひいて1週間くらい経過してから発症することも多いようです。
聴覚に異常があるなら
メニエール病
激しいめまいや、耳鳴り、耳が詰まったような感覚になる難聴などが繰り返し起こります。
症状が出ると、数時間はその状態が続き、吐き気や嘔吐を伴います。
メニエール病の発作の頻度は様々で、根本的な原因は未だ不明な内耳の病気です。
突発性難聴
なにか特別なきっかけがあったわけでもなく、ある日突然めまいとともに耳が聞こえにくくなります。
原因は不明ですが、一生に一度しか起こらないとも言われています。
突発性難聴が疑わしかったら、なるべく早く受診してください。
時間が経過するほどに、聴覚の回復が難しくなってしまいます。
正円窓破裂
勢いよく鼻をかんだり、トイレでいきみすぎてしまったりしても起こり得るのが正円窓破裂です。
内耳膜が破れて、起こってしまう突発性難聴の一つでめまいを併発します。
突発性難聴と同様に2週間も放っておくと完治が難しくなるので注意が必要です。
耳を強打したり、スキューバダイビングの耳抜き失敗などをきっかけに、起こってしまうこともあります。
めまいはじっくり付き合うもの
私が診断された、良性発作性頭位めまい症。
イメージでいうなら、耳の中にあるお水のタンクのようなところに耳石のカスがぐるぐるとまわっているという感じ。
頭を動かすことで、その石のカスが動くので、なんとも気持ち悪く「めまい」を起こします。
もともと血圧も低く、上が100あるかないかなので、昔から立ちくらみやちょっとしためまいには慣れていました。
それでも、良性発作性頭位めまい症を発症して、最初のころは思わぬ方向に倒れてしまう自分に、本当に恐怖を覚えました。
朝起きたときやずっとデスクワークをして急に動き出したときなどの症状は、思わず固まってしまうほど。
良性発作性頭位めまい症は、薬物療法の有効性が認められていないんです。
それでも、血液をサラサラにする薬とめまい予防の薬を処方され、飲んでいました。
ですが、主治医に真っ先に言われたのは、「仕事しばらく休めないの?」のひとこと。
良性発作性頭位めまい症を完治させるのには、ストレスを和らげるのが第一なのです。
私は休みが取れなかったので、薬を飲んで、なるべくリラックスした日々を送れるようにしていました。
そして半年ほどたつと症状が和らいだので、通院もやめてしまったのです。
すると、とたんに症状が悪化。
良性発作性頭位めまい症によいという体操もどんどんやってみましたが、なかなかスッキリと良くなることがありません。
そして、また通院。
結局、一年くらい良性発作性頭位めまい症と付き合っている状態に。
それでも最近はだいぶ症状がよくなってきました。
なかなか根気よく付き合う覚悟が必要だよ、と主治医にも言われ、命にかかわる大病ではない、と気楽に考えられるようになってきてから、だいぶ症状が緩和しているのは事実。
まだまだスッキリはしませんが、不安に駆られ過ぎないように良性発作性頭位めまい症と付き合っていこうと思います。