「女性ホルモン」
よく耳にする言葉ではあるものの、女性ホルモンのことちゃんとわかってる女性は少ないみたい。
女性ホルモンの乱れは、肌のトラブルや髪の毛の薄毛問題など様々なトラブルを引き起こすこわ~いもの。
私自身も40代になって、ホルモンバランスが気になるようになってきました。
わかりやすく、「女性ホルモン」についてまとめます。
目次
女性ホルモンを知ろう
女性ホルモンの特徴、働きについて
女性ホルモンとはなんなのか?
一言でいえば、妊娠や出産、そして美容面にも大きくかかわる女性にとって欠かせないもの。
私たち女性がいかに「女性」らしくあるためになくてはならない大切な要素といえます。
ホルモンは、脳で合成されて血液に入り、臓器・身体の組織へと運ばれていきます。
身体を健康な状態に維持するべく、色々な体内機能を調節するのが役目です。
女性ホルモンは、脳からの指令で「卵巣」から分泌される2つのホルモンを指します。
その2つのホルモンとは、①エストロゲンと②プロゲステロンと呼ばれています。
これらの女性ホルモンは、女性の身体を妊娠、出産に適した状態にし、女性の美しさをも生み出しています。
肌や骨にまでも大きく作用していて、若々しさを保ってくれることも分かっています。
脳から卵巣への伝達が滞ってしまうと、女性ホルモンの分泌は低下し上手に機能しなくなることもあります。
2つの女性ホルモン。その役割とは?
①エストロゲン
エストロゲンはモテるホルモン、美のホルモンとも言われており、肌・髪の毛などの新陳代謝の促進をし、美肌や艶やかな髪の毛を保ってくれます。
また、女性の魅力でもある丸いカーブを描くようなボディラインを形成する作用も。
参考記事:モテる女性はエストロゲン満載!ザクロの種で補いたいモテ女7つのポイント
②プロゲステロン
プロゲステロンは、いわば「母親のホルモン」。
女性の子宮内膜を厚みのあるふかふかのベッドのように整えたり、体温を上昇させ妊娠の維持に大きくかかわっています。
妊娠中は、プロゲステロンが豊富になるため髪の毛の維持に役立ちあまり髪の毛が抜けません。
出産と同時に、ホルモンバランスが変化する為ごっそりと髪の毛が抜けてしまうために、産後の抜け毛に驚く女性は多いものです。
参考記事:産後の抜け毛はいつまで続く?抜け毛の原因と薄毛にならない育毛対策
女性が女性らしく美しく、健康でいるためにはこの2つのホルモンがバランスよく働いていることが大切です。
女性ホルモンのバランスの変化
女性ホルモンは脳からの指令で卵巣から分泌される、と書きましたがもう少し詳しく説明しておきます。
脳の、視床下部と下垂体という2箇所から卵巣へと「こちらのホルモンを分泌せよ」と指令がおります。
卵巣はこの指令をうけてホルモンを分泌するのですが、その時期によってこのバランスが変化しています。
エストロゲンは、生理の終わった後から排卵日にかけて分泌量が増加し、プロゲステロンは排卵日から生理前にかけて増加します。
気になるその量とは、本当に微々たるもの。
実は、一生分の女性ホルモンを集めても小さなスプーン一杯程度にしかなりません。
しかもこの量は、良好にホルモンが生成され分泌されている場合にすぎず、さらに少ないと考えておいたほうがよいかもしれません。
ただ注意しておきたいのは、エステロゲンもプロゲステロンも多く分泌されれば良い、というものではありません。
最近では、エステロゲンが子宮体がんや乳がんのリスクを高めるということもわかっており、あくまで2つのホルモンの「バランス」が重要だということが言えます。
女性ホルモンが乱れるきっかけ、身体にもたらす影響とは?
「女性ホルモン」の乱れを招くNG行為
女性ホルモンはどんな時に乱れるの?
①朝食を食べない
しっかりと朝食をとることで交感神経のスイッチが入ります。しっかりと噛んで脳も活性化させよう
②糖分のとりすぎ
糖分をとりすぎると、血糖値の急上昇、急降下がおこります。身体にも大きなストレスがかかります。
③冷え
お腹や腰を冷やしてしまってはいけません。血の巡りを良くするためにもしっかりと冷え対策を。
かといってタイツなどを2重で履くのはやめましょう。血流が悪くなりさらに冷えてしまうということも。
④極端な肉食傾向にある
偏ったお肉中心の食生活は腸内環境を悪化させます。免疫力の低下にもつながるのでホルモンバランスにも悪影響が。
⑤スマホ依存
スマホが手放せない人も多いと思いますが、睡眠時はなるべく遠ざけて。眠る寸前までスマホをいじっていると自律神経が乱れ良質の睡眠が得られません。
よく、彼氏がいなかったり恋愛していないと女性ホルモンが・・・などということも言われますが実際はそんなに変化はないようです。
もちろん大好きな男性と幸せな時間を過ごす事は、女性にとってとても大切なこと。
しかしながら、女性ホルモンのために好きでもない人と関係を持つ、というようなことは全く持って意味をなしません。
女性ホルモンの司令塔である視床下部は、ストレスにとても弱いデリケートな存在です。
睡眠不足や不摂生な生活習慣、無理なダイエットは女性ホルモンにとってNG。小さなことでイライラすることでさえ、よくないんです。
生理が順調にきているからと高をくくっていても、実はホルモンバランスが崩れているということもあるので要注意です。
そして大幅に乱れるのが、身体の成長過程にある思春期や、女性ホルモンの分泌が極端に減少してしまう更年期。
分泌のピークは大抵20代後半で安定しているのは30代前半まで。
35歳を過ぎたら卵巣機能が低下していき、40代半ばから50代半ばには更年期を迎えます。
女性ホルモン分泌が乱れることで身体に出る影響
最も顕著にわかりやすいのは「生理」
周期が狂ってきたり、出血量が増減したり、期間が変わったりとホルモン分泌が乱れると生理も変化することが多いです。
なかでも、出血量が目に見えて減少していたり無排卵月経になっていることも考えられるので注意してください。
その他にも、肌荒れやアレルギー症状がでやすくなったり、ストレスを抱えたり冷え性になってしまったりと様々な不調をもたらします。
そして抜け毛が気になるようになることもあります。
生理前に不調を感じやすい人も、ホルモンバランスが乱れている可能性があるので要注意。
また、ここ2~3年で体重が5キロ以上増加した、という場合もホルモンバランスが乱れている可能性があります。その結果、代謝が低下しているということになります。
更に悪化していくと、排卵障害を引き起こす可能性もあり不妊につながってしまいます。
自律神経にも大きく関わる女性ホルモン
私たちをウイルスや細菌から守ってくれる「免疫力」、体温や心拍数をキープして生命の維持に大きく関わっている「自律神経」、臓器に体をうまく機能させるよう働きかけてくれる「ホルモン」の3つがバランスよく機能してこそ私たちの身体は健康を保たれます。
このなかで1つでもバランスを崩せば、他の2つにも影響を及ぼすのでホルモンバランスが乱れれば自律神経も乱れてしまい、免疫力まで低下するということになります。
若い女子にも急増しているプチ更年期
やたらとイライラしたり、動悸がおこったり、のぼせ、ほてりを感じてしまうという若い女子(20歳~30歳)の女性が急増しています。
これがいわゆる「プチ更年期」
症状自体は非常に更年期と似ていますが、実際には全く別のものです。
加齢でおこる更年期は、卵巣機能の低下が主なる原因であり脳からのホルモンをだそう、という指令は出るものの卵巣から分泌されないために脳が混乱してしまうことから自律神経・ホルモンバランスが狂ってしまいます。
ところが、プチ更年期は卵巣での分泌ではなく、司令塔である視床下部がストレスなどからダメージを受けてしまい、指令自体をうまく出せなくなってしまうことに原因があるのです。
女性ホルモンと上手に付き合って「美しく」
女性ホルモンをバランスよく、うまく分泌させるために
夜更かしが多かったり、飲みに出かけて飲み過ぎてしまったり、晩婚化進んだ分、日々を楽しむ女性は昔よりも増えているようです。
しかし、女性ホルモンの大敵はまさに「不規則な生活習慣」。
規則正しい日々を送ることは、女性ホルモンのみならず私達の健康維持にとても大切なことなのです。
朝から毎日正しいリズムで
まず、朝はなるべく同じ時間に起床するようにしましょう。
朝日をしっかりと浴びると、夜の睡眠の質があがるともいわれています。
規則正しく、同じ時間に起きられるように習慣づけてください。
そして重要なのは、かならず朝食は摂ること。
しっかりと食べるのがイヤな人なら、人気の酵素ドリンクやスープやお味噌汁でも大丈夫。朝、胃の中に食べ物が入ることで自律神経のスイッチも入ります。
ダイエット中でもお昼はしっかり食べよう
ランチは、しっかりがっつり食べて大丈夫。
ダイエットを気にして少量しか食べないのが逆効果になることもあるんです。
主にお肉などのタンパク質、そしてビタミンを積極的に摂取しましょう。もちろん、過度の食べ過ぎはよくありません。
良質の睡眠が美しさをつくる
お肌に大切な時間は22時から4時間ともいわれていますが、なかなか22時に就寝できる人もいないはず。
どんなに夜更かししてしまっても12時には眠るシンデレラでいることがとっても重要なんです。
スマホやPCをいじっていいのは眠る1時間前まで。
ベッドのそばには持っていかない、というルールを設けるくらいが大切。
ダイエットが気になっているのなら、夜は炭水化物よりタンパク質の摂取を。
昼はお肉類、夜はお魚類、と決めてみるのもいいですよ。
また、ダイエットにジム通いをしている方も、あまり遅い時間のジムでの運動は交感神経を刺激してしまうので、頭が冴え、眠りにくくなるということもありますので、やりすぎには注意。
夜は、ストレッチをゆったりと部屋でする程度が一番理想的です。