生理ってホントに人それぞれですよね。
生理痛なんて、なったこともない!という人もいれば、体調が悪くなり寝込んでしまうほどの人も。
たしかに人それぞれの症状だから、比べるのはむずかしいけれど、女性のカラダはとってもデリケート。
気になる症状があったら決して放っておかずに、婦人科を受診しましょうね。
生理にまつわる大病4つ
気づいにくい症状もあるので要注意
子宮内膜症
子宮内膜症は、なんと生理のある1/4もの女性が患っているといわれています。
簡単にいうと、子宮の内側の内膜と同じようなものが子宮以外の場所にできてしまう、というもの。
そもそも、生理は子宮内膜が女性ホルモンによって周期をもって増殖し、受精した卵が着床しなかったときに、剥がれ落ちることでおこるものです。
これが、子宮の中できちんとおこっていれば通常の「生理」なわけなのですが、子宮内膜症は子宮以外にできたいわゆる「病巣」も生理と同じ周期で出血をおこしてしまいます。
ですが、出血した血液の出口がそこにはないので体内に留まって炎症をひきおこし、近くの臓器などと癒着を起こすこともあります。
子宮内膜症を気が付かずに放っておくと・・・
激しい生理痛が毎回おこったり、臓器の癒着によって腰痛になっってしまうことも。
子宮内膜症の悪化は、子宮や卵巣の摘出にまで及ぶこともありとても怖い病気のひとつです。
また、現段階では子宮内膜症の原因がわかっていないため、生理のある女性全員になる可能性があるといっていい病気です。
無排卵月経
生理はきているものの、卵胞は成熟しきれずに排卵していない状態。
一般的に経血が少なく、他に症状もないために「自分は生理が軽い」と思い込んでいる場合もあります。
ただし、基礎体温をしっかりとつければ体温の上昇などが見られないために気づくことができる可能性があります。
無排卵月経は、不摂生・激しいスポーツ・ストレス過多が原因のほかに、多のう胞性卵巣症候群という卵巣の病気が原因となっていることもあります。
無排卵月経を放っておくと・・・
排卵自体がおこっていないので妊娠は望めません。また放置しておくと不妊になってしまうこともあります。
そして重症化すると、卵巣機能は衰えてしまい更年期のような症状や骨そそう症にまでなってしまいます。
月経不順
一般的な生理の周期は28日前後です。
この生理と生理の間が24日以内しかない場合、「頻発月経」と診断されることがあります。
この場合も、無排卵月経と同じく排卵が起きていないことも。
その逆で、生理が39日以上もあいてしまう場合、「稀発月経」と診断されることがあります。
いずれにしても、月経不順は脳の視床下部がストレスや無理なダイエットなどで影響をうけ卵巣にうまく女性ホルモンを出す指示が飛ばせていない可能性が高いです。
生理の期間も、3から7日に当てはまらない場合は一度疑ってみたほうがよいでしょう。
月経不順を放っておくと・・・
生理が短い期間できていても、間が空きすぎていたとしてもいずれは無排卵になってしまうことが多い。
万が一、3ヵ月程度生理が来なかった場合、不妊の原因である「続発性無月経」と診断されるかもしれません。
生理の周期は、ストレスや生活のリズムそのものに影響をうけやすいので気を付けましょう。
PMS
以前PMSについては記事を書きました。
最近はわりと耳にするようになってきた単語ですが、いわゆる月経前症候群を指します。
生理の1週間ほど前から、頭痛や肩こり、下腹部の痛み、肌荒れ、体重増加、胸がはる、イライラしたり憂鬱になったりと様々な症状があるのが特徴です。
この症状の出方こそ、本当に個人差が大きく生理が終わってしまえばうそのように解消してしまうので、「こんなものか」と大きく考えない女性も多いようです。
完璧主義で几帳面な人ほど強く症状が出ると言われています。
PMSを放っておくと・・・
生理が約6日程度と考えると、おおよそ月の半分は体調不良ということになってしまいます。
うつ傾向が強くなったり、暴力的になったりすることもあり普段の生活に大きく影響を及ぼしてしまうことになりかねません。
生理とうまく付き合う
毎月、なんとなく生理を迎えていたアナタ。思い当たる節はありませんでしたか?
私自身は、若いころはとても生理痛がひどく、眠れないこともあったり、大目に市販の鎮痛剤を飲んでしまうこともありましたが、30代後半からは痛みは和らぎ、逆にPMSが強くなり、毎回生理前になるとすさまじいネガティブになり、なんだか悲しい気分になってしまい、困っています。
40歳を迎え、せまってくる更年期も頭におきつつ、婦人科の受診はマメに行こうと思っています。