この頃、食用油としても植物オイルが注目されていますね。
食用油もサラダ油が基本!の時代から「身体によい」と様々な植物オイルを取り入れる女性が増えています。
ひと昔前は油イコール、カロリーが高くてダイエットの敵と思われていましたが、最近の研究ではむしろ「脂肪燃焼効果」を高める植物オイルが存在することも明らかに。
しかし、植物オイルならなんでもOKというわけではないんです。そしてそれぞれの油は性質も異なります。
今回は、効能別に植物性の食用油をまとめます。
食べ合わせでさらなる効果UPもできるので是非参考に。
目次
脂肪燃焼・むくみ~アボカドオイル
アボカドは大好きという女性は多いもの。
そんなアボカドの果肉を圧搾し、油を抽出したものがアボカドオイル。
ビタミンB群、ベータカロテンなど栄養素がとても豊富なのが特徴です。
油のなかでもビタミンB群を含むものはとてもめずらしいんです。
気になる効能は、
・ダイエット効果 ・むくみ予防
・エイジングケア ・抵抗力の向上
魚など、ビタミンB群を含む食品と合わせて摂ると、脂肪燃焼効果がさらに高まります。
カツオやマグロのお刺身にかけてカルパッチョにすると、ダイエット効果もさることながらお魚自体の生臭さも軽減。
そしてカリウムも含まれているため、むくみの予防にも最適。
さらにリンゴやナスなど、カリウムを含む食材と合わせればさらに効果もUPします。
高温で調理しても大丈夫なので、ナスを炒めるのに使用すれば「むくみ解消」料理のできあがり。
老化防止~アルガンオイル
アルガンオイルといえば、お肌に塗るものという印象が強い人もいるかも。
でも、モロッコでは古くから美容だけでなく民間療法にも使われていたオイルなんです。
老化防止に欠かせないビタミンEは、どんな油にも勝るほど含まれています。
その量はオリーブオイルの4倍!
老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制してくれるビタミンE、抗酸化作用のあるフィトケミカルも含まれているので老化防止を意識するなら絶対に使用したい食用油といえます。
気になる効能は、
・エイジングケア ・お肌のターンオーバー促進
・血液をさらさらに ・悪玉コレステロールを減らす
抗酸化力の高いビタミンCを含む食品と合わせて食べれば、さらに老化防止効果が高まります。
サラダにはもちろん、フルーツにたらしたり、意外とビタミンCを多く含んでいるじゃがいもとの相性も◎。
ポテト料理に使うと効果的。
フライドポテトを揚げる油としても使用可能です。
消化吸収UP~オリーブオイル
食用油として様々な調理に使用しやすいオリーブオイル。
オリーブオイルの最強のポイントは、80%をも占めるといわれるオレイン酸。
オレイン酸は消化吸収を促して、食品の良質な成分をしっかりと体内へと取り込む助けをしてくれます。
例えば、お肌にいいビタミンなどを摂取する際も、その吸収を高めてくれるというわけ。
そして腸のぜんどう運動を活発にする効果もあり、便秘解消・予防の効果もあります。
気になる効能は、
・抗酸化作用 ・ダイエット
・便秘解消 ・肌荒れ予防
サラダにもよく使用されるトマトは、オリーブオイルとの相性が最高!
トマトの成分であるリコピンは、メラニンの抑制や日焼けの予防効果を持っていますが、オリーブオイルと合わせればさらにその効果がUPします。
オリーブオイルには種類がありますが、選ぶべきはエキストラバージンオイル。
その効果が出るには8時間程度要するので、夕食に食べて眠るのがおすすめです。
シミ・肝斑予防~グレープシードオイル
グレープシードオイルは、ワイン製造の際に除去される種子からできています。
そのためプロアントシアニジンというポリフェノールがとっても豊富。
ポリフェノールは、メラニン生成を抑えてシミを予防したり、肝斑を防ぐ効能があります。
ビタミンE含有量も、オリーブオイルの2倍ありシミ・肝斑を予防する美白対策としてもってこいの食用油といえます。
気になる効能は、
・美白効果 ・エイジングケア
・肌のバリア機能向上
・血中コレステロール値の減少
グレープシードオイルと合わせたいのは、たんぱく質豊富な食品。
たんぱく質を含む食品は、ターンオーバー活性化効果があります。
二つを合わせて摂ることで、美白効果はさらに高まります。
特徴としては、かなりの高温に耐えることができるため、から揚げなどの揚げ物もカラリとヘルシーに仕上げることができます。
独特のにおいや味のクセもないので、幅広い料理に使用できる万能食用油です。
血液さらさら・美肌~亜麻仁油
亜麻仁油(アマニ油)は、フラックスシードオイルとも呼ばれ、「亜麻」という植物の種子から抽出したオイルです。
亜麻仁油の最大のアピールポイントは、そのαリノレン酸の量。
αリノレン酸は必須が必要な成分であるにも関わらず、私たちの体内では合成することができず、食品からしっかりと撮らなくてはなりません。
αリノレン酸を摂取すると、血液がさらさらになったりお肌がキレイになる効果があります。
そして花粉症をはじめとするアレルギー予防も期待できます。
気になる効能は、
・血液さらさら ・便秘解消
・脂肪を溜めこみにくくする
・アレルギー予防
しかしながら、亜麻仁油は熱にとても弱く熱すると酸化してしまいます。
必ず生の状態で摂ることが大切。
納豆や海藻類、青魚などの血液さらさら効果のある食材にたらしたり、オニオンスライスにかけるのがおすすめ。
そして、開封後は2~3週間で使い切るようにしてください。
巡りを整える~えごま油
えごま油は、シソに似たえごまという植物から摂れるオイルです。
なんとその主成分の60%以上がαリノレン酸。
亜麻仁油と並ぶ、血液さらさら、お肌をキレイにする効果があります。
またαリノレン酸には、頭の働きを向上させる効果も。
そしてダイエッターにはありがたい、脂肪を体に溜めにくくする効果も亜麻仁油同様にあるんです。
これは、ロズマリン酸というポリフェノールが含まれているため。
気になる効能は、
・血液さらさら ・生活習慣病予防
・くすみ予防 ・脂肪を溜めこみにくくする
えごま油を豆乳にスプーン1杯程度入れると、美肌効果がさらに期待できます。
これは豆乳のイソフラボンとの相乗効果。
そして豆乳には、αリノレン酸のように頭の働きを向上させる効果もあるので寝起きに飲めば目覚めもスッキリ。
効果が出はじめるまでは1時間から2時間程度。
亜麻仁油と同じく、熱にはとても弱いので生での摂取が必須です。
脂肪燃焼~ココナッツオイル
ミランダカーさんなどのセレブが愛用していることでも、大ブームを引き起こしたココナッツオイル。
ココナッツオイルを使用する目的は、なんといってもダイエット!
ココナッツオイルの70%を占めるのは、中鎖脂肪酸。
中鎖脂肪酸は、エネルギーになりやすい上に、すでについている脂肪の燃焼を促す効果もあります。
そして、脂肪になりにくいダイエッターのための食用油といえます。
気になる効能は、
・ダイエット ・便秘解消
・脂肪を溜めにくくする
・肌荒れ改善・予防
ココナッツオイルは脂肪燃焼を促すので、運動する前に摂ると効果がUP。
同じように脂肪燃焼効果を持つコーヒーに入れて飲むのもおすすめです。
ココナッツ独特の香りでいつものコーヒーも贅沢な一品に。
カルニチンを含んでいる牛肉にも脂肪燃焼効果があるので、牛肉を焼くときに使用しても◎。
食用油の種類と効能まとめ
以上の7種の食用油、あなたにはどれが合いそうでしたか?
それぞれの油の効能や性質を知っておくと、活用もしやすくなります。
個人的なおすすめはグレープシードオイル。
まずはこれを入手して、あらゆる料理に使ってみましょう。
食用油を考え始めたばかりの初心者さんであれば、なおさらはじめに手に取ってほしい油です。
そして、カルパッチョやサラダにはアボカドオイルやアルガンオイル、亜麻仁油、えごま油を使い分け、ココナッツオイルはダイエット重視の時に大活躍させるなど、油の特性を生かして使い分けていくと料理も楽しくなりますよ。
そして、老化防止やダイエットにとどまらず、食用油を選ぶことは家族の健康にもつながります。
作られた健康油やマーガリン・・・トランス脂肪酸などの身体に入れたくないものはキッチンから排除していきましょう。