女性は若いうちから便秘に悩む人が多いものです。
そして男性も、50代60代と年齢が重なるにつれ便秘がちになっていきます。
便秘にはどんな種類があり、それぞれの便秘はどんな症状なのでしょうか?
便秘がちかも・・・と思う節のある人はこれを機会にチェックしておきましょう。
目次
便秘とは
まず、なんとなく使っている「便秘」というものはどのような症状を指すのでしょうか?
便秘とは、便の回数が少ない、排便時はいきまないと出ない、お腹が張って痛い、残便感がある、など「排便」がすっきりスムーズにいかずに、普段の生活で不快感や苦痛を感じている状態をいいます。
もちろん、排便回数には個人差があるものの、正常とされる排便回数は1日に3回~3日に1回程度と言われています。
排便が1週間に2回以下なら「便秘」であるといえるでしょう。
しかし、ポイントは1週間1回であったとしても、本人が不快感や苦痛を感じていないのであれば問題はないといわれています。
便秘の種類
便秘には種類があります。
大きく分けるとその種類は3つ。
まず、一般的に「便秘」といわれ最も多いのが「弛緩性便秘」です。
「弛緩性便秘」は大腸のぜんどう運動が弱くなっておこります。
女性に多く、運動不足やダイエット、偏った食事などが原因となっています。
次に、ストレスなどから自律神経のコントロールが上手くいかなくなり、胃腸機能に異常が起こる「ストレス性便秘」もあります。
「ストレス性便秘」はいわゆる「過敏性腸症候群」です。
もう一つは、直腸の変形が原因となって起こる「直腸性便秘」です。
「直腸性便秘」は「スーパー便秘」などとも呼ばれ、最近注目されています。
「直腸性便秘」は、便秘改善に効果のある食物繊維や下剤を使用しても効果が見られないのが特徴です。
この3つの便秘の他にも、長期間の下剤使用のために起こる「薬物依存性による便秘」や服用している薬の副作用で便秘が起きることもあります。
便秘の種類チェック~便秘の見分け方
それぞれの便秘の特徴を見てみよう
弛緩性便秘
弛緩性便秘の特徴は、
・排便回数が1週間に2回以下
・5日以上排便しないこともある
・便がかたい
・下剤を飲まないと便意が起きない
などです。
ストレス性便秘
ストレス性便秘の特徴は、
・常にお腹が張る、時々お腹が痛い
・ストレスが溜まっている
・突然便意を感じる
・便秘、下痢を繰り返す
などです。
直腸性便秘
直腸性便秘の特徴は、
・いきまないと排便できない
・残便感が強い
・トイレ回数は多いのに少量しか出ない
・下剤が効かない
・食物繊維やサプリも効果がない
などです。
それぞれの項目で3つ以上当てはまるなら、その種類の便秘である可能性が高いといえます。
しかしながら便秘は、どれか1つの種類の便秘に当てはまるというような単純なものではなく、2種類以上の便秘の症状を併せ持つ人も多くいます。
ストレスでなぜ便秘になるの?
腸は、自律神経で脳とつながっています。
そのため脳が強いストレスを感じると、腸にも伝わり自律神経のバランスを崩すことで、腸の一部が痙攣したり超感覚が過敏になるため、お腹が張ったり痛くなったり、便秘や下痢を繰り返してしまう原因となります。
ストレス性便秘は、生活習慣や仕事、人間関係などのストレスを排除すれば改善することもありますが、便秘そのものがストレスになってしまうことも。
そしてストレスによる便秘を抱えている人は、下剤を飲むと逆効果になることもあるので注意が必要です。
リラックスする時間を持ち、自律神経を整えるよう心がけましょう。
また女性は、月経前や妊娠前期に女性ホルモンの働きによって、腸のぜんどう運動が低下し、便の水分を吸収してしまうため便秘になりやすくなります。
女性は男性に比べて骨盤底筋が弱いので、排便力も弱いということも便秘になりやすい要因だといえます。
弛緩性便秘・ストレス性便秘の改善方法
弛緩性便秘やストレス性便秘を改善するためにまず必要なことは、毎日朝食を決まった時間にとることです。
本来大腸は1日に2~3回、強いぜんどう運動が起こります。
そしてこの強いぜんどう運動が起こるのが、起床の直後です。
食べ物が口から入ると、大腸のセンサーが感知し動き出します。
朝食後こそ、最適なトイレタイムなのです。
そして起き抜けに飲む1杯のお水も効果的です。
水分補給は1日1.5ℓ~2ℓを目安にしましょう。
直腸性便秘の原因とは
直腸性便秘の人は、ぜんどう運動は正常に起こっているのに肛門に近い「直腸」に問題があることで便が排泄されにくい便秘です。
せっかく直腸まで便が達していても、便を押し出す力が低下しているので強くいきんでも出せないのです。
1.直腸の変形
直腸性便秘の原因の一つは上でも述べたように、直腸の変形です。
女性は加齢や妊娠、出産などによって直腸と膣の壁が弱まり、いきんだ時に直腸の壁が膣方向へと膨らんで「直腸瘤」なるポケット状のものが出来てしまい、そこへ便が溜まるとうまく排泄できなくなります。
2.骨盤底筋の緊張
骨盤を支える筋肉である、骨盤底筋が緊張することによって肛門が閉じてしまうことで直腸性便秘になることもあります。
こうなるといきめばいきむほど、肛門周辺の筋肉に自然と力が入ってしまうので肛門が開きにくくなります。
肛門のすぐそばまで便は動いているのに、この場合もいきめばいきむほど便は出にくくなります。
そして肛門付近に便が溜まっているので、食物繊維摂取や下剤を飲むことが逆効果になることもあります。
直腸性便秘の改善方法
直腸性便秘の人は、トイレの中で無理にいきまずにリラックスしながらスムーズな排便の仕方を知ることが重要です。
医療機関などでは、適切ないきみ方を知るために「バイオフィードバック療法」という訓練法が用いられることもあります。
これは肛門に内圧カテーテルを挿入して、モニターを見ながらいきむ、力を抜くなどする訓練。
力の入れ方によって骨盤底筋に力が入り、肛門が閉じるのを確認しつついきんだり緩めたりを繰り返します。
この訓練は、1ヵ月に1~2回程度行い、4回ほど行えばほとんどの人が骨盤底筋の緩め方を習得できるといいます。
病院にかかる前にも、自分なりに排便時のいきみ方を見直してみましょう。
市販の便秘薬の選び方
ドラッグストアや薬局で市販されている便秘薬についても知っておきましょう。
ひとえに「便秘薬」といっても、市販の便秘薬には「刺激性下剤」と「塩類下剤」があります。
いずれも一時的な便秘症状の改善には役立つものの、使用方法を誤るとさらに便秘が悪化することもあるため注意が必要です。
刺激性下剤は、大腸の粘膜を刺激してぜんどう運動を活発にし、排便を促します。
センナなどが含まれる市販の便秘薬はこのタイプです。
習慣性が高いので長期間使用すると効果が感じられなくなり、下剤がないと排便できない「下剤依存性便秘」に陥りがちに。
また塩類下剤は、酸化マグネシウムなど塩類の「高い浸透圧」を利用して、腸内の水分を増加し便を柔らかくします。
刺激が少なく、習慣性も低いため長期間の使用も可能です。
市販されている便秘用の漢方薬の多くにも、センナ系刺激性下剤の成分が含まれており、漢方薬だからと乱用するのは要注意。
なるべく薬の服用には頼らずに、バランスのよい食事や適度な運動、規則正し生活習慣を整え便秘を改善していきましょう。
副作用で便秘になる薬とは
服用することで、その副作用から便秘になりやすい薬もあります。
消化器の働きを抑える薬や、抗うつ薬や高血圧の薬、がんの痛み緩和に用いる薬などは便秘になりやすくなります。
これらの薬を服用している人は、積極的に食物繊維や乳酸菌を意識して摂りましょう。
便秘改善方法は種類によって違う
便秘と一言で言っても、その便秘の種類によって改善方法も異なってくることがわかりました。
一般的な弛緩性便秘であれば、食物繊維を意識的に摂ったり、日々ヨーグルトを食べるなど乳酸菌を摂るなどするだけでも改善がみられることもあります。
また水溶性食物繊維を多く含んだデトックスティーなども、効果がみられる人が多いようです。
最近のデトックスティーは、味も美味しく飲みやすくなっているので習慣にしている女性も増えていますね。
食事で十分な食物繊維を摂るのはなかなか難しい現代人。
自分の便秘や運動不足やダイエット、食生活によるものだと認識するのなら、一度試してみるのもいいでしょう。
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自分に合った濃さになるようにティーバックを浸す時間を調節します。
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つまり、太りにくい体づくりのサポートにもなるということ。
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