体重は変わっていないはずなのに、なんだか太ったね、って言われちゃう。
昔と食べる量もかわっていないのに、お腹回りがぽっこりしている・・・
おそらくその原因は、体脂肪率の増加かもしれません。
体脂肪を燃えやすく、脂肪を代謝する力を上げましょう。
減らすべきなのは、体重ではなく「脂肪」です。
意識すべきは「体脂肪率」
ほとんどの女性は「体重」ばかり気にしがち。
1キロ減ったり増えたりしただけでも一喜一憂してしまうこともあるのではないでしょうか?
例えば20代の頃と食生活も生活習慣も変わっていないし、体重も増えていないけど昔のジーンズが入らなかったり・・・
なんだかひとまわり大きくなった?なんて言われてしまうことはないですか?
もしかしたら、たとえ体重が変わらなくても体の中では変化が起きているかもしれません。
つまり、筋肉量が減り脂肪が増えている状態になっている可能性もあるんです。
女性は35歳くらいになると、20代の頃とは違って体の脂肪と筋肉量の構成比率が変化して、脂肪の代謝が落ちている可能性があります。
過度なダイエットを繰り返したりしていると、さらに拍車がかかるので要注意。
なぜならダイエットしていると脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまい、リバウンドするときに脂肪だけが増えてしまうのです。
女性の適正体脂肪率は20~20%くらい。
この適正な体脂肪率を知っておくことも重要です。
体脂肪がつきやすくなった理由とは?
体脂肪率が増えてしまう原因のひとつとして、「脂肪を代謝する力」が落ちている可能性があります。
脂肪を代謝する力は、もともと人の体に備わっているもの。
脂肪を代謝するには脂肪分解酵素が脂肪を分解し、消化酵素がそれをエネルギーに変える必要があります。
食べ物から摂った脂肪は、体の中でまず吸収され、酵素によって脂肪酸とグリセロールという物質に分解されます。
分解された脂肪酸は血液にのって筋肉や肝臓に運ばれ、そこでエネルギーとして使われます。
体に蓄えられている体脂肪も、同じようなサイクルで消費されます。
この脂肪の分解と消費のサイクルをきちんと回さないと、生命活動に必要なエネルギーが作れません。
加齢や極端な食事制限、運動不足などによりサイクルがうまく回らなくなると、分解も消費もされない脂肪が体の中に溜まっていくことになります。
この脂肪を代謝する力が弱まると、体脂肪はどんどん溜まってしまうのです。
脂肪の代謝力を上げるためには
では、脂肪を代謝する力を上げるためにはどのようなことをすればよいのでしょうか?
まずは、日常生活でのエネルギーの消費を高めていくことが第一段階です。
例えばエスカレーターではなく、階段を使うように意識したり、電車の中では座らない。
また、タクシーなどは使用せずになるべく歩くようにする、という習慣をつけましょう。
実は、週一回や二回くらいジムに通ったりジョギングをするよりも、毎日の生活の活動量を上げる方がエネルギー消費が大きいという話もあります。
そして、ちょっとした習慣づけによって筋肉量も維持できます。
さらに、脂肪を代謝するサイクルをしっかりと回すためには、きちんと3食の食事を摂ることが重要です。
空腹時間が長くなると、筋肉が分解される方向に傾いてしまうので、腹八分目を目安にバランスよく3食摂りましょう。
茶カテキンは脂肪代謝力を高める!
運動とバランスの良い食事は基本ですが、それに加えて脂肪を代謝する力を高める頼もしい成分が「茶カテキン」です。
茶カテキンとは、お茶の中に含まれるポリフェノールの一種。
脂肪組織の中にある脂肪を分解する酵素の働きを助けることが分かっています。
また、それだけではなく、分解された脂肪酸が筋肉や肝臓の中でエネルギーに変換されるときの酵素の働きもサポートしてくれます。
脂肪は、ただ分解されるだけで消費されないと、また元の脂肪組織に戻ってしまいます。
分解して消費というルートを巡って、はじめて「体脂肪の減少」につながるのです。
緑茶5~6杯分の茶カテキンを毎日摂ると脂肪の代謝量があがることがわかっています。
35歳以上なら、昔のままの生活習慣を続けていたら誰しも太ってしまうものです。
それは外見的ではなく、体脂肪のみ増えていることもあるということもわかりましたね。
美しく、ハリのある毎日を過ごすためにも体脂肪率は適正数値まで下げられるように心がけましょう。