夏になると冬場とは違った髪の毛や頭皮のトラブルが。
紫外線で髪の毛はパサパサに、汗や湿気で頭皮はムレてニオイも気になる・・・。
夏のダメージを受けてしまう前にきちんと正しいヘアケアをマスターしておきましょう。
「髪は女の命」
艶やかで美しい髪の毛は、若々しく見えるだけでなくあなた自身を輝かせます。
目次
髪がパサパサ!紫外線の影響を「なかったことに」する方法
髪の毛に紫外線を浴びると、キューティクルが剥がれて水分や油分が蒸発してしまいます。
これが紫外線によって髪の毛がパサパサになる原因。
パサパサの髪の毛にならないためには、3つのポイントを押えるべし。
①ヘアマスク、トリートメントで栄養や水分をしっかりと補う
②髪の毛もスプレーなどで紫外線対策しておく
③ブラッシングで頭皮の油分を毛先まで行きわたらせる
日中やっておくべき髪の紫外線対策
1.日傘
夏場の日傘は必須。
髪の毛だけでなく、お肌の紫外線対策にも日傘は高い効果を発揮します。
たとえ曇っていても、晴天時の6割は紫外線が降り注いでいるもの。
日傘を持ち歩くことは習慣に。
2.帽子でおしゃれに紫外線カット
流行のハットなどで紫外線対策するのも◎。
でも頭皮がムレてしまうと頭皮トラブルを招く原因にもなってしまいます。
帽子は通気性がよく清潔なものを選ぶようにしましょう。
素材選びが肝心です。
3.髪の分け目は毎日変える
髪の毛の分け目、同じ方向で毎日分けていると頭皮や、一番上側にきている髪の毛が紫外線にさらされてしまうため、そこばかりダメージが進んでしまいます。
出来る限り髪の毛の分け目は、日々変えるようにしましょう。
普段から分け目が横で、分け目を変えるとスタリングが上手くいかない、という人はカットしてもらう際にあらかじめ左右どちらを分け目にしても影響の少ないようにオーダーしておくとよいでしょう。
美髪に導くブラッシング方法
清潔な頭皮の皮脂は、上質な美髪オイルのようなもの。
ブラッシングをあらゆる方向からすることで、髪全体に頭皮の皮脂がコーティングされ、毛先までまとまりやすいツヤ髪になります。
ブラッシングによって頭皮の血行も促進されるので、髪にとって良いことばかり。
ただし、ブラッシングは髪の毛が渇いた状態で行うようにしましょう。
濡れた髪の毛は摩擦によるダメージを受けやすいもの。
髪の毛を痛める原因となってしまいます。
1.頭を下げ、襟足から頭頂部に向かってブラッシングしていきます。 頭皮が軽く引っ張られるくらいの力で10回ほどブラッシングしましょう。2.次は頭を左右に傾け、耳の上から頭頂部を通過して反対側の耳の上までブラッシングします。 左右10回ずつ行いましょう。3.次に頭をまっすぐに起こし、おでこの生え際から頭頂部に向かってブラッシングしましょう。 まずは中央から、その次に左右のサイドからもブラッシングします。 4.最後に髪の毛全体をつかみ、束にして毛先を絡まりをほぐします。 |
正しくブラッシングができれば、髪の毛はとてもまとまりやすくなります。
夏の頭皮のムレ対策~ノープーからディープクレンズまで
30代くらいまではまだまだ皮脂の分泌が活発です。
そこに加えて夏は汗をかくので、頭皮はどうしてもムレやすくなります。
頭皮のムレ対策には、まずシャンプーの見直しから。
時にはスペシャルケアとして、頭皮のディープクレンジングを行うのもおすすめです。
でも皮脂の過剰分泌は、洗いすぎによっておこる乾燥が原因のことも。
その場合には、シャンプーを使わずに頭皮の汚れをオフするクレンジングクリームでケアするのもおすすめです。
シャンプーとは違い、頭皮や髪の毛に付着している最低限の汚れだけを洗浄できるのがクレンジングクリームなどの「ノープー」。

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頭皮は清潔に保ちながら、しっかりと潤いもキープしてくれるので2日1回はノープーにしてみるのもいいかもしれません。
また頭皮がムレているのに自覚がない、という人も。
汗をかきやすい季節には、週に1度のディープクレンジングが効果的です。
毛穴に詰まった皮脂を取り除いて、頭皮が清潔ですこやかに。
将来的に生えてくる新しい髪の毛を育てる「美髪ケア」にもつながります。

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日常の頭皮ケア~3つステップ
1.シャンプー前のお湯シャン
実は髪の毛の汚れの9割はお湯だけで落とすことが可能だといわれています。
38℃くらいのシャワーで3分間「お湯だけ」ですすぎましょう。
頭皮のベタつきの原因となっている皮脂も、このお湯シャンで大半を流せます。
2.ブローの仕上げは冷風で
ドライヤーで髪の毛を乾かすときの「熱」も、実は頭皮をムレさす原因のひとつ。
髪の毛が乾いたら、最後は冷風にして頭皮にも風をあてるように意識しましょう。
毛穴が冷風によって引き締まるので、皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。
3.ウェットシート
外出先などで、頭皮のベタつきを感じたらウェットシートを活用しましょう。
分け目部分や、ムレの気になる部位をウェットシートで拭き取るだけでも、すっきりできます。
夏の髪の毛のうねり~湿気対策
髪の毛のうねりの原因は、痛んで空洞になっている部位に水分が侵入して髪の毛を膨張させること。
髪の毛の内側を水分でしっかりと満たすシャンプーを選んで、余分な水分が髪の毛に侵入するのを防ぐことがポイントです。
うねり防止のドライヤー使用法
ドライヤーで髪の毛を乾かすときは、根元から乾かすのが基本中の基本です。
中間部分から毛先を乾かすときには、内側にはロールブラシをあてて引きながら、斜め上から風をあてます。
ストレートヘアの方に人気のヘアアイロンを使うなら、180℃で手早くスタイリングしましょう。
低温でだらだらとやるよりも、ずっと髪の毛へのダメージが少なくてすみます。
夏の抜け毛対策
夏になると抜け毛が気になる、という女性は多いもの。
夏の終わりから秋へとかけては、1年のうちで最も髪の毛が抜けやすい時期だといわれています。
これは、紫外線による影響、頭皮の日焼け、夏バテなどで食生活が乱れ栄養バランスも乱れる、などのストレスが原因であると考えられます。
夏場こそ、頭皮マッサージで血行をよくしたり、良質なたんぱく質摂取を意識してみましょう。
頭皮マッサージのやり方
頭皮へと栄養を運ぶ血液の流れを促すことで、頭皮をすこやかに整えると抜け毛予防にもつながります。
頭皮マッサージは、副交感神経が優位になっている時間帯がベスト。
入浴中に湯船に浸かりながら頭皮マッサージするのがおすすめです。
※両手を広げ、顔の両サイドの生え際から頭の側頭部に手を添えます。
頭皮を持ち上げるようなイメージでつかみ、指を少しずつずらしながら頭皮全体をほぐします。
抜け毛が気になるときに積極的に摂りいれたいのがシナモン。
シナモンは、血管壁を強化するため血行もスムーズにします。
血液がサラサラになれば、毛細血管の隅々にまで栄養が運ばれるので頭皮の状態もよくなります。
そして肉、魚などの髪の主成分であるたんぱく質、そしてその吸収をサポートする食物繊維やビタミン、ミネラルがバランスよく摂れる食事を意識しましょう。
和食を基本に考えましょう。
前髪ぺったり対策~ボリュームアップ
前髪がぺたん、となってしまうのも皮脂の過剰分泌が原因であることがあります。
普段から生え際がぺたんとしてしまいがちな人は、髪の毛の根元3センチ程度はトリートメントをつけないようにしましょう。
そしておでこの皮脂も、こまめにケアするようにしましょう。
最近では、根元を立ち上げることに特化したヘアケア製品も沢山あるのでチェックしてみるのもよいでしょう。
夏はカラーも落ちやすい?
美容室でカラーリングしているのに、夏はすぐに色が抜けてしまう。
そう感じたことはありませんか?
カラーリングの染料が髪の毛に定着するまでには、1週間程度かかるといわれています。
ポイントはこの1週間の間に、髪の毛を染めた染料が流れ出ないようにすること。
まず、カラーリング直後から24時間は、絶対に髪の毛を洗わないようにしましょう。
この24時間洗わない、ということだけでも色が抜けるのを予防することができます。
そしてカラーがしっかりと定着するまでの1週間は、きちんとトリートメントをし、カラーセーブアイテムなどを使用しましょう。
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夏のヘアケアトラブルまとめ
いかがでしたか?
夏は何より紫外線と汗などによるムレが原因となり、様々なヘアトラブルを引き起こします。
今日ぐらい大丈夫、とタカをくくらず、紫外線対策は入念に。
そして汗や皮脂による頭皮の汚れも、適度にきちんと落とすように心がけましょう。
頭皮はまさに美髪が育つ畑のような存在です。
清潔かつ、すこやかな状態をキープして、将来生えてくる髪の毛も美しく保ちましょう。