人に「体臭」があるのは当然のこと。
最近は自分の匂いが気になったり、クサイと思い込んだり、悩みすぎる人が多い傾向にあるのだとか。
特に、汗をかきやすい夏場は過剰に気になってしまう・・・という方も多いのでは?
でも、本来体臭は、個性であり尊重するべき「その人自身の生活」の匂いです。
現代の「無臭志向」は、人間関係の希薄化と関係があるともいわれているんですよ。
ですが、ワキガや頭皮、すそわきがなどの匂いなどはどうしても気になってしまうもの。
気になるワキガ対策や、匂いを抑える方法などをまとめます。
体臭の悩み第一位。ワキガ
いわゆるワキガの程度は、わきの下にあるアポクリン腺の大きさに左右されます。
いまでは、手術でアポクリン腺を除去すれば完治します。
手術までするのかどうかは、ワキガの程度だけでなくその人自身の悩みの度合との兼ね合いが重要。
匂いをなくすことのみが目的ではなく、あくまで当人が前向きになることが大切です。
単に通常の汗がももった匂いなのに自分がワキガだと思い込んでいる人も多いんだそう。
医院で試験切開をすると、アポクリン腺があるかどうかは一目でわかります。
汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺がありますが、ワキガの原因となるアポクリン腺は「イクラ」そっくりで肉眼ではっきりと確認することができます。
また、自分がワキガかどうか知るには、耳垢チェックも有効。
耳垢が湿っている人は、耳の中の汗で本来乾燥している耳垢が湿っているという状態です。
つまり、このタイプの人の耳の中のアポクリン腺の数が多いということになります。
しかしながら耳垢が湿っているからといって必ずしもワキガであるとも言い切れないようです。
また、耳垢が乾燥していてもワキガな場合もあります。
消臭食品でニオイ対策
脂肪や動物性たんぱく質を多く摂取していると、どうしても体臭はきつくなっていきます。
若い人であれば、食生活によってアポクリン腺が大きく変化していくことも。
体臭ケアに役立つ消臭食品の代表はアルカリ性食品であるメカブや梅干しなど。
また、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、イソフラボン、カテキンなどを含んでいる抗酸化食品もおすすめです。
これらを意識的に摂ることで、腸内で臭い物質生成が抑えられ、血液に吸収された臭い物質を無臭化してくれる働きがあるといわれています。
体臭に悩んでいるのなら、毎朝メカブを食べてみて!
汗をたくさんかこう
汗臭くなるのがいやだからなるべく汗をかかないようにしています・・・というならそれはNG。
スポーツなどをして、しっかりと「いい汗」をかき、代謝を高めていくことは体臭対策にもつながります。
代謝があがれば血行もよくなり体中の血液が腎臓に回る回数が増加し、臭いの成分は尿と一緒に排出されます。
臭い成分は毒でもあります。
スポーツが苦手なら岩盤浴などですっきり汗をかきましょう。
ワキ以外の気になる体臭ポイント
自分の匂い心配・・・代表的な3カ所とは
足
冬のブーツ時期は仕方がないにしても、夏場に裸足でいても足が臭くなってしまうの・・という女性も少なくはありません。
足の裏から出る汗でも、エクリン腺から出る汗は無臭。
その、無臭な汗がムレて雑菌が繁殖してしまうと臭くなってしまうんです。
足裏の汗は、ほとんどが精神性の発汗。
有効な臭い対策は、酢や木酢液で足を洗ったり、角質をしっかりと落とす、靴は毎日同じものを履かないことがポイントです。
1日履いたら、消臭スプレーなどして日陰干しを。
乾燥させた茶殻や、お菓子などに入っている乾燥材をいれておくのも◎。
頭
髪の毛は、まわりの匂いも吸収しやすいもの。
頭の臭いは、まわりの匂いと頭皮の雑菌が繁殖して生まれる複合臭です。
頭皮の匂いが気になるからといって、ゴシゴシ洗うのはやめましょう。
頭皮や髪の毛のキューティクルが傷つくとよけいに雑菌や臭い成分が入り込んでしまうことに。
やさしくマッサージするように洗うことが大切です。
また意外ですが、毎日シャンプーせずに頭を洗わない日をつくるのもいいんです。
熱めのシャワーで流したり、塩シャンプーも効果的。
すそわきが
すそわきがの臭いに悩むのは、男性より圧倒的に女性が多いといわれています。
特に、生理中の臭いは悩む方が多いもの。
大半は、ムレによるものなので、通気性のよい下着を選んだりナプキンはマメに変えましょう。
また、締め付けすぎはムレを促進させます。
ゆとりのある下着をつけることも臭い対策になります。
夏場のニオイ対策
デオドラント商品も多く出ている今、汗をかいたらわきの下にスプレー、はもはや常識かもしれません。
ですが、配合成分が自分に合っていないと実は逆効果になるので注意が必要です。
重度のワキガの人には、銀配合や塩化ベンザルコニウムなどが配合された、殺菌効果の強いものがおすすめです。
ところが、ワキガでない人が殺菌効果の強いものを使うと大切な常駐菌まで殺してしまうので逆に臭いが出てしまうことも。
ワキガでない人は、フェノール系抗菌剤配合のデオドラント剤か消臭作用のある植物抽出エキス、またはカテキン配合などのウェットシートがおすすめ。
自分の匂いには慣れてしまっているため、他人に不快感をあたえていないか、クサイと思われていないか、と過敏になってしまうこともあります。
自分の体質と向き合って、しっかりと適した体臭ケアをしたいものです。