最近よく耳にするようになった、「スマホ依存症」。
片時もスマホが手放せず、どこかに忘れてしまったら不安の極致においこまれる・・・。
一般的に、依存症のイメージはこんなものではないでしょうか?
しかしながら、現代の私たちにとってスマホはもはや日常的なツールであり、スマホが生活において重要なポジションになっているのは、それほど珍しいことではないんだそうです。
いわゆる「依存症」とはどのようなものなのか、一度しっかりみておきましょう。
目次
依存症とは
大切に思う人や、物、事柄があって、それらによって幸せな気分になるのは決して悪いことではありません。
何かに「依存」することと「依存症」は別物です。
しかしながら、嗜好があまりに一極集中したり一定レベルを超えてしまうことで問題が起きることを「依存症」というようです。
つまり、好きか嫌いかという感情の先にあるのが「依存症」。
誰にでも起こり得る問題だといえます。
依存症の定義
何かにはまって凝ることは誰にでもあることです。
それを依存症と呼ぶか呼ばないかの「ボーダーライン」は、
その行動によって本人や第三者が極端に困ってしまうことがあるか、ないか、だそうです。
例えば、金銭面や人間関係に破たんをきたしてしまうような行動なのであれば「依存症」です。
買い物がやめられずに、親や兄弟、恋人の生活費にまで影響をもたらしてしまう・・・そんな状態は依存症である可能性が高いようです。
依存症にはなぜなってしまうのか?
ギャンブルや買い物で得た快楽は、一時的にではあるもののコンプレックスを解消してくれます。
これを繰り返し得よう、としているうちに依存症へと移行していきます。
そのうち罪悪感を感じるようになりますが、人の心には罪悪感を感じるとよけいにその対象に向かってしまう、という不思議なメカニズムもあるのです。
依存症は急になるの?
依存症は、実はきちんとしなければ・・・と考えるような真面目な人がなりやすいといわれています。
性格による部分も多く、徐々に依存していくケースが多いようです。
しかし、依存症に突然なることもあるそうです。
例えば、婚約破棄や肉親との死別などの人生の中での危機ともいえる体験がきっかけとなって、依存症になってしまう人もいるのです。
主な依存症の種類は?
女性に多いのは、買い物依存症です。
高級ブランドを買うことで自分が変われる・・・などと思ってしまうことが原因となるそうです。
また、アルコール依存やギャンブル依存も増加傾向にあるとか。
そして他の依存症とは比にならないほど多いのが、摂食障害。
痩せることへの執着が頭から離れない、という点から一種の依存症といわれていますが細かな成り立ちを考えれば、依存症の仲間、のような状態だといいます。
<買い物依存症>
物を手に入れることや、店員さんに接客されることが快楽になってしまう。
無理に買い続けてしまうために、クレジットカード等の未払いが溜まり破産状態に。
<ギャンブル依存症>
競馬やパチンコなど、一見男性に多いと思われがちなギャンブルですが、ビギナーズラックの快感をきっかけにはまってしまう女性も多い。
<ネット、ゲーム>
いずれも日常的なものですが、ネットサーフィンのし過ぎで寝坊したり、会社に行けない、など社会生活に支障が出はじめたら要注意。
<摂食障害>
過食や拒食を繰り返す。
本人は気が付かないことも多く、周囲が困ってようやく専門機関に相談、というケースも少なくない。
依存症になったら?解決方法とは
自分が依存症になった場合
人に話そう
依存症かも・・・と気づいたらその不安を誰かに話しましょう。
話すだけでも、依存状態から抜け出せる人もいます。
信頼できる友人や知人、親でもいいし、匿名で話せるネット上のコミュニティに参加してみるのも◎。
専門家に相談しよう
自分ではケアしきれない・・・そんな時は専門家に相談しましょう。
専門医はまだ少ないのが現状ですが、臨床心理士会や保健所で相談窓口が設けられている場所もあります。
依存症の本を読んでみよう
自分自身が依存症だと気が付いていなければ、改善対策もはじめられないものです。
もしも心当たりがあって不安なときは、依存症について書かれた本を読んでみましょう。
自分の行動を振り返り、依存症のメカニズムを理解することも必要です。
身近な人が依存症になった場合
すぐ手は出さず、見守ろう
知人、家族、恋人が依存症に陥ってしまったら、手助けしたくなるのは当たりまえですが、それはかえって逆効果になることも。
例えば、買い物依存症の女性の借金を肩代わりする親はとても多いのですが、そうやって助けられてしまうと「また買える」と再び買い物をしだしてしまう例が後を絶たないそうです。
最悪の場合、さらにエスカレートしてしまうこともあります。
周りは下手に手を出さずに、見守ってあげましょう。
もし、悩みを打ち明けられたら聞き役に徹して、共感を伝える、などのサポートをしてください。
増え続ける現代の依存症
ホンマでっか!?TVでも、依存症特集が放送されました。
最近では、本当に他種多少な依存症があるようですね。
恋人に執着しすぎてしまったり、子育てだったり、旦那様だったり。
中には断捨離依存といって、捨てることが快感になってしまい必要なものまで捨ててしまい、結果生活が不便になってしまう人も増えているということでした。
人からのプレゼントを受け入れられなかったり、人の物を勝手に捨ててしまったり、捨ててしまうことによって不便になってもまったく気にならない、など3つの項目に当てはまる人は要注意だそうですよ。
断捨離ブームによって、物が余分にあると幸せになれない・・・と思い込む人も多いそう。
綺麗な部屋はもちろん気持ちのよいものですが、限度を超えていないか一度考えてみるのもいいかもしれません。