即効で脚を細くしたい。
そう考える女性はとても多いもの。
脚が太くて悩んでいるなら「水毒」を疑ってみてください。
特に下半身に溜まりやすい悪い水を、しっかりと流していきましょう。
むくみが解消するだけで、短期間でも脚のラインはぐっと細くなりますよ。
目次
美脚の敵、「水毒」とは?
脚のむくみが気になって仕方がない、お肌も厚ぼったく感じなんだかくすんでいる。
そんな症状がもし見えたら、それは「水毒(すいどく)」を疑ってみましょう。
水毒とは、余分な水が体内に停滞し悪影響を及ぼしている状態のこと。
体内の7割をも占めている水は、最も健康を左右する要因でもあります。
体内での比率が大きい分、水を必要以上に溜めこんでしまうと体に悪影響を及ぼしてしまうのです。
さらさらと流れている水は、腐ることがないといわれています。
でも、よどんだ水たまりはどうでしょう?
時間の経過とともに、どんどん濁り変色し、虫がわいてしまうことも。
水毒とは、いわばこのような状況が体内で起きている、とイメージしてください。
そして、水毒なんて無縁・・・と思う人も多いかもしれませんが、実は日本人女性の9割は「水毒」の侵されているといわれています。
水は、どうしても重力の影響で下半身へと集まってしまいます。
そのため、ふくらはぎや足首、足の甲などに溜まりやすく、むくみとなって現れてきます。
むくみやすい脚から脱却して、すっきりとした細い脚を手に入れるためには、水が体内をきちんと循環して常に流れる状態を保つことが基本です。
ありがたいことに、水には蒸発、凍る、など環境によって簡単に形を変形させる特性があります。
そのため、外側からのアプローチでも簡単に働きかけることができます。
「水毒」が解消すれが、体全体のめぐりがよくなって脚も細くなっていきます。
関節やアキレス腱が際立つ、すっきり細く美しい脚を取り戻すことも可能なのです。
※水毒に侵されているのかチェックしてみましょう。
全く気が付かない間に慢性化してしまうのが水毒。
見た目的な脚のラインなどだけでなく、体質や肌の状態、そして生活習慣も判断基準になります。
以下の項目にひとつでも当てはまってしまったら、あなたも水毒に侵されているかもしれません。
・運動不足で下半身には筋肉があまりない
・アキレス腱、くるぶしがくっきりと見えていない
・腰、背中が凝りがち
・脚の肌がくすんでいる、弾力がない
・体は痩せ型なのに脚が太い
・靴下を脱いでから30分は痕が消えない
美脚づくりの「水毒流し」をマスターしよう
体内に滞った水をきれいに流そう
1.経絡
東洋医学において「体内の気の通り道」を経絡といいます。
「正経十二経」は、手足の表面に左右3本ずつ、手足の裏面に左右3本ずつ、計12本通っています。
そして、「正経十二経」に加え私たちの体の急所が多くある体の前面の中央を通る「任脈」、体の裏側の中央を通る「督脈」を合わせて「十四経」と呼ばれています。
主とされる経絡はこの14本で、それぞれが肝臓、心臓、肺などの臓器と深く関係しているといわれています。
これらの中で水に関わっているのは、「腎経」であり膀胱とも関連しています。
経絡には沢山のツボがあり、これらを意識的にマッサージすることで流れをよくなります。

出典:https://ballet-japon.com/
脚をすっきり細くするための美脚ツボ
①大腸兪(だいちょうゆ)
背骨の一番下の部分にある大腸兪は、押すと全身に水がめぐるツボです。
膀胱経絡において最も重要なツボともいえます。
仰向けに寝て、両手でこぶしを作り左右の経絡のラインに合わせて腰の部分に置きます。
体重をかけて、じっくりと刺激しましょう。
②仙骨(せんこつ)
仙骨とは、お尻の中央にある骨です。
ここにはツボが集中しているので、手の甲でやさしく刺激していきましょう。
仰向けに寝て、片手をパーにして体の下に入れ、指先に仙骨が当たるようにします。
体重をかけて、指の関節で適度な刺激を加えるのもよいでしょう。
③お尻の中央
お尻の左右の中央は、様々な筋肉が集中しているのでどうしても硬くなってしまいます。
このコリをほぐすと、むくみ改善に効果があります。
仰向けに寝て、左右のお尻の中央にこぶしを当てて体重をかけて刺激しましょう。
④委中(いちゅう)
委中から足首にかけて脚の裏側をじっくりと刺激しましょう。
ふくらはぎは、水毒流しの要。
イスに座って脚を組んで、上になっている脚の膝裏から足首にかけて脚の中央ラインに沿って下になっている脚の膝で刺激しましょう。
⑤鼠径部(そけいぶ)
鼠径部とは、
鼠蹊部(そけいぶ、鼡径部)とは、左右の大腿部の付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分。引用:Wikipedia
です。
この鼠径部には、リンパ液が集中しています。
イスに座って開脚し、脚の付け根にできる筋の中央部分を両手の親指で押しましょう。
痛気持ちいいくらいの力で押してください。
リンパ液の流れとともに、余分な水も流れます。
⑥湧泉(ゆうせん)
⑦瘀血点(おけつてん)
湧泉や瘀血点も、こぶしを握って人差し指の第二関節で押しましょう。
力を入れてぐいぐい押しても問題ありません。
眉毛からはじまり、背骨の両側を通過し足の甲まで繋がっているのが膀胱の経絡です。
これらのライン上にある7つのツボを刺激することで、体内の水はスムーズに流れるようになります。
脚を細くしたいなら冷えを解消しよう
冷え症と水毒は密接な関係にあります。
水は重力に従い、下へ下へと降りていきます。
この水を引き上げることが出来るのは筋肉の力。
どうしても筋肉不足だと、下半身に水分が滞ってしまうのです。
そうすると水が停滞する時間も長くなり、体内の水が冷やされ下半身の冷えへとつながります。
こうなってしまったらとにかく、体を温めるのが最善の策です。
水は性質上、温められれば対流をおこし上昇して再び体内をめぐるようになります。
入浴時には、保温力を高めるように意識したり、体の締め付けを開放して体が生み出してくれる熱を最大限に生かしましょう。
そうすることで水毒もすっきり流せます。
水分の摂りすぎも注意
健康になるために、お水を沢山飲んでいます。
という女性はけっこう多いものです。
しかし、体内に水が滞っているということは水分を過剰に摂りすぎているということも考えられます。
1回の給水行為で体内に吸収される水分量は、およそ100mlほどです。
つまり500mlも一気に飲んでしまったら、残りのお水400mlは余分な水になってしまうということ。
人ぞれぞれ、1日に必要な水分量は異なりますが、あまり普段から動かず汗をかきにくい人ならば、大量の水分摂取は水毒へとつながってしまいます。
大切なのは自分の適量の水分摂取を心がけること。
出したら入れる、という水分の出入りを意識してみましょう。
習慣づけたい4つの水毒解消術~美脚づくり
水毒を解消して細くてすっきりした脚を作るためには、こまめな水分排出が必須。
毎日の生活の中でできる、簡単な4つの水毒解消術を紹介します。
1.塩風呂
水毒解消の基本ともいえる入浴。
しっかりと体を温めて、汗をかくことで体内の余分な水分を排出することができます。
すっきりした脚を作るために、必ず試してほしいのが「塩」。
塩は強いデトックス作用を持つだけでなく、何も入れていないお湯に比べ4倍も早く体を温めます。
また入浴後の皮膚温度も下がりにくいんです。
つまり、入浴時に通常よりも多く汗をかけて体内の水をめぐらせることができるということ。
バスソルトがなければ、粗塩や天然塩を湯船に入れてもOK。
普通サイズの浴槽で大さじ1杯程度入れるだけで、効果を感じられます。
2.眉毛マッサージ
脚をスッキリ細くしたいのに、どうして眉毛?
そう思う方も少なくないかもしれません。
しかし、眉毛は膀胱経絡のスタート地点。
そのため水毒を流すには、必要不可欠なポイントなのです。
眉毛を指圧すると、一気に体内の水が動き出します。
身体全体に滞った水の排出にも働きかけ、美脚づくりだけでなく顔のむくみや目がパッチリ見えるなどの効果もあります。
そして、水の流れが良くなればお肌の弾力もUP。
脚の細さだけでなく、生足でも魅せられる肌質へと変化していきます。
眉毛マッサージのポイントは、3本の指でぐるぐると強めに回すように押すこと。
眼精疲労にも効果的で、気分もすっきりできるので習慣づけるとよいでしょう。
3.逆立ちで下半身に溜まった水を流す
私たち人間は、常に脚を下にして生活しているため、どうしても下半身に水が溜まってしまいます。
そのため、たまには逆立ちをして体内の水を上半身へと運びましょう。
逆立ちをすると下半身に溜まった水分が一気に流れ出すので、脚がびっくりするほどスッキリします。
また逆立ちをすることで、全身の筋肉もほどよく使うので、継続することで水分を溜めこみにくくなりむくみにくい体になっていきます。
逆立ちは夜眠る前、もしくは帰宅直後にやるようにしましょう。
4.足首曲げ伸ばしはクセにしよう
脚のむくみに、大きな影響を及ぼすのが首、手首、足首のいわゆる3つの首です。
これらを意識的に動かして、常に血行促進を意識することも脚を細くするためには重要です。
この3つの首は水のめぐりの重要なポイント。
いずれも細くなっていて関節もあるので、この部分で一気に流れが滞りやすくなっています。
そのためこれらの首を常に通りやすくしておくことが大切なのです。
3つの首の中でも、体の一番下にある足首は全身の水の折り返し地点。
足首が凝り固まっていると、水の循環が滞り下半身での流れも悪くなるのです。
イスに座ったまま足首の曲げ伸ばし運動をするようにしましょう。
ポイントは、片足を膝の高さにあげて、そのままつま先を思い切り前に後ろに動かすこと。
10秒ずつ5セットは行うようにしてください。
両脚一緒に行っても大丈夫です。
オフィスや学校、様々な場面で実行することが可能なので、もはやクセにしてください。
水を意識するだけで、脚は細くなる
いかがでしたか?
あなたの脚は、なにも脂肪だけで太く見えているわけではないことが発見できたのではないでしょうか?
女性は生理前には尚、水分を溜めこみやすくなりむくみがちになります。
「水毒」を意識して、上でまとめたことを実行しているだけでも脚はすっきりと細くなりますよ。
特に経絡を意識したツボ押しや、逆立ちは即効性を感じる脚細術だと思います。
念頭に置くのは水の流れ。
どれも簡単にできることばかりなので、是非習慣づけてみてください。
くっきり見えるアキレス腱は、男女問わずうっとりしてしまうものですよ♪