いつの世も、キレイになりたい女子の永遠のテーマでもあるダイエット。
いろんな流行やブームもあるけれど、いったいどうすればダイエットが上手くいくのでしょうか。
今回はダイエットにまつわる真実を検証したいと思います。
朝食を食べないと太る?!
ダイエット中に朝食を抜くと太りやすくなる。
こう信じているダイエット信者も多いはず。
朝食をきちんと食べて、朝からしっかりと体を動かすことで代謝が上がり、お昼に食べすぎてしまうことを防ぐと長年信じられていました。
ところが最近になってこの「朝食を食べないと太る」が間違っている、という説が有力になってきているというのです。
ドイツにあるミュンヘン大学での研究結果では、朝食をきちんと食べる人は食べない人に比べてカロリー摂取が多くなることはあっても、決して少なくなることはないということがわかりました。
またアメリカの研究機関の調査でも、ダイエットに成功した人の8割近くが朝食を食べていたが、2割の人は朝食を食べなくてもダイエットに成功したことも報告されています。
朝食を食べないでいると、体は一種の軽い飢餓状態に陥り、その分栄養の吸収力は高まってしまいます。
問題なのは、そこで何を食べるか。
ダイエットを成功させるには、朝食を食べる、食べないということよりも、いかに食事のたびに血糖値を急上昇させないか、がカギになります。
血糖値が急上昇すると膵臓から大量のインスリンが一気に分泌され、脂肪合成が促されます。
特に、朝食を食べないでいるとよけいに吸収力が高くなっているので、血糖値の急上昇がおこりやすくなります。
朝食を食べなかったときには、昼食に野菜とお肉、卵、少な目のごはんやパンなどを食べるようにしましょう。
カレーやお寿司、ざるそばは血糖値を上げる代表的なものとなるため避けてください。
結論を言うと、朝食は体内のリズムを考慮しても食べた方がよい、といえます。
でも、注意したいのはそのメニュー。
ジュースにパンなどという血糖値を上昇させるメニューは避けて、ゆで卵に野菜ジュース、ナッツ類などの血糖値を上げにくく、エネルギー持続の長いものを選ぶようにしましょう。
結論的に、朝食を食べないと太るというのは微妙なところ。
朝食を食べないと太るのではなく、血糖値の急上昇や急なカロリー吸収で太りやすくなることもあるけれど、問題は1日に食べる食品にかかっていることをお忘れなく。
ダイエットを成功させる食事の2つのポイント
お肉や甘いものとどう向き合う?
1.ダイエット中はお肉より野菜重視は嘘
最近では糖質制限といってダイエットを意識して、お肉とサラダなどの野菜で食事をすませる人も少なくはありません。
とはいえ、ダイエット中だから絶対にお肉は食べない、という人もいます。
結局ダイエット中のお肉はどうなのでしょうか?
実はダイエット中は、お肉を食べたほうが有効です。
たんぱく質は筋肉の材料となる重要なもの。
そのたんぱく質が不足してしまうと、たとえ運動しても筋肉が合成されずに基礎代謝も下がってしまいます。
日本人のたんぱく質摂取量は、じつは右肩下がりの状態。
特に40代の女性においては、とくに足りていないことがわかっています。
血液中の血清の中に最も多くふくまれている「アルブミン」が不足すると「かくれ栄養失調」と診断されます。
昔に比べて私たち日本人は、魚や豆類をあまり食べなくなっています。
その上、お肉は体に悪い、という風潮も生まれ全体的なたんぱく質の摂取量不足へとつながったといわれています。
このたんぱく質不足によって、全体的な筋肉量の低下にも注意が必要とされています。
今までは最も長生きできるBMI値(体重kg÷身長mの2乗)は22であるとされてきましたが、筋肉不足の影響から24が最も長生きできる指標とされるようになりました。
これは、ひと昔前よりも体重が重くないと、長生きに必要とされる筋肉量が確保できないことをも意味しています。
ダイエットをひたすら目指す女子には、見た目のほうが大切かもしれませんが、結果的にある程度の筋肉量を保つことはダイエットにも健康にも絶対に必要です。
筋肉は、骨や関節に比べて圧倒的な速さで生まれ変わることができます。
ダイエットしたいからと野菜ばかりを食べるのではなく、筋肉の材料であるたんぱく質をしっかりと摂りましょう。
その上で、適度な運動を取り入れ基礎代謝を上げていくことがダイエットの基本なのです。
2.ダイエット中はチョコレートNGは嘘
高カロリーで甘~いチョコレートは、誰しもダイエット中は避けよう、と思ってしまいがち。
ところが、最近ではチョコレートの健康効果が話題になっています。
驚くことにその効果とは、腸内環境改善や脂肪肝の改善、そしてダイエット。
チョコレートにダイエット効果があるなんて・・・
そう思う人は少なくないはずです。
確かに、一般的な板チョコは65gほどでごはん2杯分ものカロリーに匹敵します。
でも、ダイエットに問題なのはカロリーではなく糖質量であることがポイントになります。
チョコレート選びのポイントは、糖質の少ないカカオ含有量の多いものを選ぶこと。
最近ではカカオ70%以上のチョコレートも沢山市販されています。
高カカオチョコレートであれば、1箱あたりでも大抵糖質は14gくらいでしょう。
その反面、ごはんなら1杯で糖質55g、おせんべい1枚で糖質16gほどなので、チョコレートはかなりの低糖質食品といえるのです。
さらに注目したいのがその食物繊維の豊富さです。
高カカオチョコレートには、カカオ豆の食物繊維が多く含まれているため、食前やおやつに食べることで食物繊維の働きによって、血糖値の上昇を防ぐ効果を発揮します。
高カカオチョコレート100g中の食物繊維量は、なんとゴボウに匹敵するほど。
食前に高カカオチョコレートを食べると、血糖値の上昇を緩やかにするため、食前のチョコレートはダイエット中に最適なのです。
朝食前、午前10時、昼食前、午後3時と1日5回、高カカオチョコレートをひとかけらずつ食べ続けると、3ヵ月ほどで体重が減るというダイエットもあるとか。
チョコレート好きにはもってこいのダイエット方法です。
ダイエットの基本まとめ
いかがでしたか?
ダイエットだから朝食を抜いたら太りやすくなる、とかお肉はダメ、チョコレートはダメという、なんとなく一般的なダイエットの常識はちょっと違っているのかもしれませんね。
しっかりと血糖値の急上昇や、食物繊維をうまく摂ることを意識するだけでも、無理のない健康的なダイエットに繋がっていきます。
これらを踏まえて楽しく、健康的にダイエットしましょうね♪