お腹にガスが溜まる原因のほとんどは、食事の際などに飲み込んでしまった空気。
加えて、食べたものが消化・分解されるときに生じるガスが加わり、お腹のガスは「おなら」として排出されるものです。
このガス、なんと1日に数100mlも溜まるのが成人であれば普通!
おならがしたいとき、我慢せずに出すことが大切なのです。
かといって、ニオイや音が気になって我慢してしまう女性はとっても多いですよね。
お腹に溜まった過剰なガスは、お腹のハリや不快感だけでなく様々な不調を引き起こすこともあるんです。
目次
悪いガスはなぜ溜まるのか?
悪いガスは生活習慣によって発生
お腹に発生するガスの量が増えるのは、まず第一に空気を多く飲み込みながらの食事スタイルにあります。
早食いをしてしまいがちな人や炭酸飲料を好む人に多くみられます。
また、腸の動きが弱い人はガスをスムーズに排出することができません。
便秘がちの人や姿勢の悪い人がこれに当てはまります。
そして大きなストレスがかかることも、腸の動きを悪化させる要因になるので、ガスが溜まりやすくなります。
また、おならのニオイがとても臭く気になるという人は、動物性タンパク質の摂りすぎも考えられます。
動物性のタンパク質や、脂肪のカスは腸で分解される際にインドールやスカトールという成分を生じます。
これが臭いニオイの原因です。
これらの成分は、腸で吸収され肝臓で代謝されるものですが、お肉の食べ過ぎなどによって発生量が増え、クサイおならとなってしまうのです。
ガスが溜まると悪影響が
たかがおなら、と侮らないで
お腹にガスが溜まると、下腹がぽっこりと出てしまうという見た目的な悪影響もありますが、横隔膜を下から圧迫してしまうため呼吸器や心臓にも悪影響を及ぼしてしまいます。
お腹がガスで張って苦しい・・・という不快感はもちろん、頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。
先に触れた、臭い原因インドールやスカトールは、過剰に増えてしまうと血液から吸収され、なんと体臭の原因にも。
そして、インドールやスカトールは発がん性物質でもあるので、なるべく作らず溜めないことが重要です。
また、溜まったガスを気にしすぎてしまうことがストレスとなり、それが腸の動きを鈍らせてしまい便秘になる、という悪循環も招きます。
お腹にガスを溜めないための対策とは?
ガスを溜めない対策5つ
①姿勢を良くしよう
猫背や前かがみの姿勢は腸を圧迫します。
圧迫されると腸の動きは弱くなります。
座っているときは特に注意が必要で、骨盤を立てるよう意識し姿勢を良くするように意識しましょう。
仰向けに寝ておへそを見る、というような腹筋を鍛えるエクササイズも姿勢と腸の働きを保つのに有効です。
②しっかり噛んで食べよう
早食いは、どうしても空気を飲み込む量が増えガスを溜めやすくする原因に。
食事は時間をかけてゆっくり摂りましょう。
また、唾液が少ないと空気を一緒に飲み込んでしまいがちになります。
食べ物はしっかりとよく噛んで、唾液の分泌量を増やしましょう。
よく噛んで食べることで、食べた物の消化が良くなるので腸内での滞留時間が減るので余分なガスの発生を防ぐこともできます。
③左の下腹をマッサージしよう
腸はお腹の中をぐるりと巡っています。
便やガスが溜まりやすいのは、左の下腹あたりにある腸の曲がり角の部分です。
このあたりを、両手でつまむようにして軽くマッサージしましょう。
滞留している便やガスが出やすくなります。
トイレに座ってから、マッサージを習慣にしてスムーズな排便を促しましょう。
④ゴロゴロ体操をしよう
仰向けに寝て、両足を腕で抱えゴロゴロと床を転がりましょう。
こうすると腸に刺激が伝わり、ガスが排出される手助けとなります。
起床後、寝る前が効果的です。
⑤ストレスは溜めない
腸の動きは、リラックスすると優位になる副交感神経です。
副交感神経が優位になると、消化酵素の分泌や腸のぜんどう運動が活発に。
腸は、とてもストレスを受けやすいデリケートな器官なので、なるべく緊張を解く時間を増やすよう心がけましょう。
特に食事のあとは、ゆったりと過ごすようにすることも重要です。
クサイおならをコントロールできないの?
ポイントは食生活の見直し
臭いの元を作り出す、ウェルシュ菌などを抑えて良い菌であるビフィズス菌などを増やすには、良い菌のエサになる食物繊維、オリゴ糖、乳酸菌を摂ることが重要です。
根菜類やオリゴ糖を含むごはんなどの炭水化物は欠かさないようにしましょう。
お肉ブームで、肉食女子も増えていると言いますが、あくまで動物性タンパク質は必要量だけ摂るのがベター。
また、ほうれん草にはクロロフィルが含まれているため、消臭効果があります。
お肉を食べるときの付け合わせにするとよいでしょう。