今年は温かいとはいえ、やっぱり寒くなってきました。
風邪の怖い季節でもありますよね。
風邪の予防法って、手洗い・うがいくらいはするけど、実はよくわからないって人多いのではないでしょうか?
お医者さんも実践している風邪の予防方法と、治し方の裏ワザをまとめてみました。
目次
風邪の予防方法
①風邪予防になる入浴方法
まず、シャワーを浴びる時のポイントは、首の後ろに温度の高めのシャワーをあてること。首の後ろには太い動脈があるので、温まると新陳代謝が活発になります。
短時間で冷え切った全身を温めることができるため湯船にある程度の時間浸かったような感覚が得られます。
湯船に浸かったら、鼻からお風呂の蒸気を意識的に吸い込みましょう。
冬場はとても空気が乾燥します。そのため、鼻の粘膜も乾燥してしまいがちに。
お風呂には15分程度は浸かりましょう。じっくり蒸気を吸い込むことで鼻の粘膜が潤い風邪の予防になります。
同様に喉が潤っていることも重要です。
風邪のウイルスは、喉で増殖し頭痛、発熱、鼻づまり、咳などの風邪の症状を引き起こします。
普段は、喉にあるせん毛という細胞小器官によって、口、鼻などから入ってきたウイルスを排出していますが、冬場はこのせん毛の粘液が乾燥の影響で蒸発しやすくなり、うまくウイルスを絡み取ることが出来ず、排出しきれないために風邪をひいてしまいます。
冬場の入浴は、身体を温めること、鼻の粘膜やせん毛が潤うようじっくりとお風呂の蒸気を吸うこと、そしてこまめな水分補給が重要です。
②加湿器の効果的な使用方法
風邪のウイルス対策には、湿度を40%以上にしておくことが効果的と言われています。
乾燥しすぎた外の空気でこまめに換気を繰り返しても、逆効果になることもあるので注意してください。
冬場は、加湿器が活躍しますが、これには使用方法にいくつかのポイントがあります。
口や鼻よりも高い場所に加湿器をおくこと
つい床におくことの多い加湿器ですが、上でも述べたように鼻の粘膜やのどのせん毛を潤わせておくことが大切なため、加湿器は高めの位置に設置したほうが、風邪の予防対策になります。
掃除はこまめに
いくら加湿器をフル活用していても、掃除を怠っていたらカビや細菌をばらまいているだけ、ということも。
フィルターや水を入れる部分は清潔を保ちましょう。
ミネラルウォーターは使わない
実際、子供がいる私は赤ちゃんのためにとミネラルウォーターで加湿器を使用していたことがありますが、実はこれは大間違い。
逆にバイ菌を増殖させ、まき散らしている可能性があります。
水道水のほうが、加湿器には適しているのです。水道水の塩素によって、バイ菌の増殖が防止できます。
③2分間ゆっくり目を閉じる
調子がイマイチすぐれないと思ったら、2分ほど目を閉じてリラックスしましょう。これはTBSの駆け込みドクターでも紹介された方法ですが、2分間目を閉じることで、副交感神経が高まるために回復力がUPするそう。
ダウンしてしまう前に、しっかり寝込んでしまう前に身体のコンディションを整える意味でもこの「目を閉じる」という動作は効果的です。
疲れているな、風邪ひきそうだな、と感じたら一日に何度か実行してみましょう。
④スポーツドリンクを温めて飲もう
熱が出た時も、効果的なスポーツドリンク。冷やしてあると、冷たくてそれは身に染みておいしいものですよね。
ところが、スポーツドリンクは本当は温めて飲んだ方がいいんです。朝、起き抜けに温めたスポーツドリンクを飲むと体温も上がり血行がよくなります。
本来スポーツドリンクは、人間の体液に非常に近く作られているもの。
アツアツにする必要はありません。ほんのり温かくして飲むだけで、白血球のめぐりもよくなるため風邪のウイルスを撃退しやすくなります。
⑤食べ物はしっかり噛んで食べる
しっかり食べ物を噛み、意識的に咀嚼すると唾液が沢山分泌されます。
唾液によって喉が潤い、唾液には殺菌効果もあるので、沢山噛むことは風邪予防のひとつとして効果的です。
季節野菜の根菜類は、身体を温める効果もあります。大き目にカットして煮物などにし、ゆっくりと咀嚼して食べましょう。
風をひいてしまったら・・・早く治す方法は?
①お医者さんは薬を飲まない?
風邪をひいて熱が出るとしんどくなり、病院へ行ったり市販の薬を飲んだりしますよね。
ところがお医者さんに行ったアンケートでは違う結果が見えてきたようです。
風邪の根本的な治療薬はなく、身体が風邪という病原体を排除するようゆっくりと休むお医者さんが多いそう。
そして、うがいをマメにするという意見もとても多かったそうです。中にはお薬を服用するというお医者さんもいるようですが、この場合の多くは処方薬ではなく、漢方である葛根湯などが人気だとか・・・。
うがいをするときは、イソジンや市販のうがい薬も効果的ですが、緑茶でもいいそうです。
なぜなら緑茶に含まれるビタミンCは、荒れた粘膜を修復する作用があり、カテキンは殺菌作用があるから。
結局、お医者さんも風邪をひいてしまったら1に睡眠、2にうがい、そしてしっかりと栄養を摂り身体を温める、というのが基本のようです。
②高熱を下げたい
風邪を早く治すためには、ある程度の発熱も大切。
ですが、あまりに高い熱が出てしまうと体力が奪われてしまうのでよけいに風邪が長引くということもあります。
熱が38.5分を上回ったら、下げるように対処したほうがよいと言われています。
一般的に、アイス飲んで首裏を冷やしたり、冷えピタシートでおでこを冷やすイメージが強いかもしれませんが、本当に熱を下げたいときは、大きな血管がある部分を冷やすことが効果的です。
例えば、脇の下や足の付け根などもそうですが、効果的なのは「おへその上」を冷やすこと。
おへその上の大動脈は非常に太い血管なので、この部分を冷やすことで効果的に熱を下げることができます。
私自身は、小さな子供のおへそを冷やすのが、今度はお腹が痛くなってしまうのでは・・・と心配しすぎてしまい、高熱のときは脇の下を冷やすのがお決まりでした。
おでこや首裏を冷やすよりも、とても効果がありました。
②風邪にはやっぱりたまご酒?
昔からあるたまご酒。実はとっても医学的根拠のある素晴らしい飲み物なんです。
アルコールによって体を温め眠気を誘ってくれるとともに、卵自身の高い栄養価で栄養補給がなされ、卵白部分に含まれるリゾチームという成分は、風邪で起こった炎症を抑える効果があるのだとか。
風邪の引きはじめなら葛根湯で、それより長引く場合には市販の薬にお世話になることも、状況によってはやはり必要ですよね。
私も仕事があるので、あやしいなと思ったら葛根湯にお世話になっています。
そして、根本的な治療薬がないにせよ、小さな子供が風邪を引けばやはり病院へ行ってしまいます・・・。
詰まった鼻の吸引や、時には点滴での栄養補給に何度も助けられたのも事実です。
③風邪真っ只中こそおかゆも噛んで!
風邪のときには消化のよいものを、とおかゆを食べたりしますよね。
この、おかゆ。消化によく煮込んであるからと流し込むように食べてはいけません。
風邪は、胃腸の機能を低下させるのでお医者さんたちは、よく噛んで食べることを意識しているそうです。
噛むことで唾液も出るため、上にも書いた風邪の予防の「よく噛むこと」にもつながってきますね。
ちなみに、おかゆには生姜をいれると身体の中からあたたまるのでオススメ。
どうしても市販薬に頼るなら
風邪の初期症状は、様々。鼻から来る人、喉からくる人、咳ばかりでる、という場合もあります。
じつは、風邪というのは2番目に出た症状が、「主な症状」といえるそうなんです。
最初は喉が痛かったのに、鼻水がすごくなった・・・・なら鼻に効く風邪薬を、熱が最初に出たのに、今度は喉が痛い・・・・なら喉に効く風邪薬を選びましょう。
そして、やはり温かくしてゆっくりと休むこと。
薬を飲むと、ダーっと汗がでてくることもありますが、治りかけの「大汗」には要注意。
ひきはじめはしっかりと汗をかくことも大切ですが、治りかけに大事なのは「水分補給」なんだそう。治りかけには、身体が脱水症状に傾いていることが多いので、治りかけこそしっかりと水分補給をしてください。