紫外線は体の中でビタミンDを作る、という良い面も持っています。
でもその反面、皮膚がんや白内障、そして免疫力の低下などの悪影響も大きいものです。
紫外線は年間を通して対策するべきもの。
おろそかになりがちな紫外線対策が、私たちに及ぼす影響をまとめます。
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紫外線の種類
そもそも紫外線とは太陽から放出される太陽光線の種類のひとつです。
太陽光線には他に可視光線や赤外線があります。
そして紫外線は紫外線A派(UV-A)、紫外線B派(UV-B)、紫外線C派(UVA-C)の3つに分けられており、紫外線C派(UVA-C)は地上までは届きません。
紫外線A派(UV-A)は、波長がとても長く私たちの肌の奥深くまで到達します。
その結果、シミやシワなどの様々な影響をおよぼします。
また肌の色を黒くする色素沈着の原因にもなりますが、メラニンを生成することで紫外線から肌を守る役割をもしています。
紫外線A派(UV-A)は生活紫外線とも呼ばれており、曇った日でも地上まで多くが到達しています。
一方で紫外線B派(UV-B)は、エネルギーが強く私たちのDNAを傷つける作用があります。
そのため日焼けやシミ、シワ、ソバカス、乾燥肌などの肌老化をすすめるだけでなく、皮膚がんや白内障をも引き起こす原因となるので有害紫外線と呼ばれています。
紫外線は1年中降り注いでいます。
が、もっとも強くなるのは4月から9月、時間帯は午前10時くらいから午後2時頃までの約4時間です。
紫外線が引き起こす目の病気
紫外線のうちで最も健康に影響を及ぼすのは紫外線B派(UV-B)。
紫外線B派(UV-B)は、皮膚の表皮層に作用して細胞のDNAを傷つけますが、目も肌と同じように紫外線によってダメージを受けています。
紫外線によって以下のような目のトラブルを起こすことがあります。
電気性眼炎(雪目)
角膜に紫外線を浴びてしまうと角膜は炎症をおこし、目の痛みや充血などを引き起こす。
翼状片
白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭の方から黒目に三角状に入り込む。
加齢黄斑変性
物を見るのに重要な働きをしている黄斑に異常を起こして、視力が低下したり、物が歪んで見える、視野の中心が暗くなる。
白内障
水晶体が白く濁って視野全体がかすむ、視力が低下する、光がまぶしく感じる。
紫外線は皮膚がんも引き起こす
紫外線の影響を受けて起こるといわれている皮膚がんの代表的ながんは、「基底細胞がん」と「有棘(ゆうきょく)細胞がん」、「悪性黒色腫(メラノーマ)」です。
基底細胞がん
表皮の下層部で起こるがん。
目の周りや鼻や耳の周囲などに、黒色もしくは灰黒色の盛り上がりができます。
進行していくと、その中央が崩れて潰瘍ができます。
基底細胞がんは日本人に一番多く発生しているといわれています。
有棘(ゆうきょく)細胞がん
高齢者に多くみられ、紫外線を浴びやすい手足などにできやすい皮膚がんです。
皮膚が赤くなり、うろこ状にカサついて皮膚が硬くなり、腫瘍が成長するにつれて盛り上がって硬くなっていきます。
有棘(ゆうきょく)細胞がんはメラニンをつくる色素細胞が、がん化したものと考えられており「ほくろがん」と呼ばれることもあります。
悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫(メラノーマ)は足の裏に多く発生しやすく、転移しやすい皮膚がんです。
特徴は病変が左右非対称の形をしており、縁取りはギザギザしている、色素がにじんでいるなどですが、同じメラノーマでも色だけとっても淡褐色から黒色まで混在するため見分けるのが難しいといわれています。
大きさは6ミリ以上で、大きさも形状も、色や表面が変化することが多いのも特徴のひとつです。
アレルギーや免疫力低下も要注意
紫外線を浴びることでアレルギーが?と思う方もいるかもしれませんが、紫外線量が増える5月頃に急に湿疹が出た、などという人もいるのでは?
私たちの体は紫外線を浴びると、紫外線から体を守る「抗体」がつくられます。
しかし、紫外線を浴び続けると抗体が一定量を超えると、湿疹やかゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。
これは単なる日焼けとは違って、普段であれば赤くならない程度の紫外線でも症状が出てしまうのが特徴です。
そして紫外線は免疫力を低下させることもあります。
私たちには自分以外の物質、細菌、ウイルスから体を守るために免疫機能が備わっています。
しかし、肌の表皮にあるランゲルハンス細胞という細胞が紫外線によってダメージを受けると、免疫力の低下につながります。
1日中日光を浴びて、日焼けをすると倦怠感や疲れを感じるのはこのためです。
紫外線の浴びすぎは絶対に防ぐべき
紫外線は正午くらいに最も強くなります。
高齢の方や、小さな赤ちゃんを連れての外出は避けるようにしたいものです。
どうしても仕方のない場合には、日傘やつばのある帽子などで紫外線対策を。
日傘選びは色がポイント
日傘を選ぶときには、日傘の色にも注意しましょう。
白は紫外線を反射させて、黒は紫外線を吸収するため、いずれも肌に紫外線が当たるのを防いでくれます。
ところが、紫外線はアスファルトに反射して日傘の中にも侵入してきます。
日傘の内側が白いと、反射した紫外線を傘の内側が反射して私たち自身が浴びてしまうことになるので、日傘の内側も黒や濃い色のものを選ぶことをおすすめします。
しかし、最近ではUVカット効果の高い日傘も多く販売されているので、その場合であれば何色の日傘でも問題はないでしょう。
紫外線を防ぐ洋服選び
洋服はやはり袖や衿があるものの方が、紫外線を防ぐことができます。
肌にまで到達する紫外線を防ぐためには目の細かい生地のものがおすすめです。
夏場であれば、目が細かく通気性もよい木綿や朝などがよいでしょう。
サングラスは紫外線対策に必須
目を守る為には断然、サングラスの仕様が有効です。
必ず、UVカットされているものを選ぶようにしましょう。
私たちの瞳孔は、色の濃さに比例して開いたり閉じたりします。
UVカットされていない色の濃いサングラスや、コンタクトを使用するとよけいに多くの紫外線が瞳に侵入してしまうので逆効果です。
そしてサングラスは、側面からの紫外線侵入を防ぐことができないので、徹底的に紫外線を防ぎたいのであれば花粉症対策用のようなゴーグルタイプがよいでしょう。
日焼け止めは一年中
最近の日焼け止めは、クリームや乳液タイプの他にもスプレータイプ、シート状のものもあります。
そしてここ数年は飲むタイプの日焼け止めも人気がでています。
日焼け止めの効果はSPFとPAで表されています。
SPFは紫外線B派(UV-B)を防ぐ効果をもち、数字が大きいほどその効果が高いことを示しています。
PAは、紫外線A派(UV-A)を防ぐ効果をもち、+が多いほどにその効果が高いことを示しています。
一般的な日常生活で使用するのであれば、「SPF20、PA+」で十分だと考えられますが、汗をかいたりしてしまうと落ちてしまうので塗りなおすことが大切です。
紫外線対策は中からも
紫外線を浴びないようにすることはもちろん重要ですが、紫外線から皮膚を守る栄養素をしっかりと撮ることも忘れないようにしましょう。
特におすすめしたいのはビタミンC。
ビタミンCは、シミの元になるメラニンの過剰生成を抑制したり、肌荒れを改善させる効果を持っています。
その上老化を抑える抗酸化作用もあるので、皮膚老化を抑制する効果も期待できるのです。
また、ビタミンAやEも抗酸化作用がある栄養素のひとつ。
紫外線を浴びないようにしっかりと対策することと、ビタミンを摂取してなかからも紫外線に打ち勝つ体づくりをしていきましょう。