女性は体質的にも体が冷えやすく、冷え性で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
体が冷え切っていると血流や代謝が悪くなるので、全身がむくんで太りやすい体質になってしまいます。
今回は、冷え性で悩んでいる方に向けて、体を芯から温めて痩せやすい体質になる方法をご紹介していきます。
目次
どうして冷え性は太りやすいのか?
女性は男性より筋肉が付きにくいため筋肉量が少なく、体に熱を貯めこみにくいので冷え性になりやすい体質をしています。
自分で「冷え性だ」と認識していない人も含めると、日本人女性の8割以上が体に冷えを抱えていると言われています。
筋肉量以外にも、胃腸の弱りや衣服による過剰な体の締め付け、ホルモンバランスや自律神経の乱れなども冷え性の原因です。
「冷えは万病のもと」や「冷え性は太りやすい」などとよく聞きますが、冷えが体に与える影響は大きいです。
また冷えた体は、血液やリンパ液の流れも悪くなっているので、脂肪や老廃物を溜め込みやすくなってしまうのです。
むくみやセルライトなどが気になっている方も冷えが原因の場合が多く、ダイエットを頑張ってもなかなか痩せられないことにつながっています。
体を温めて冷え性を改善すると、健康だけでなく痩せやすい体になれるとメリットだらけです。
毎日の生活習慣や食事、運動習慣などを意識して、コツコツ体を温めていくことが重要になります。
シャワーでなく湯船に浸かる
毎日湯船に浸かるのが面倒だからと、シャワーでお風呂を済ませていませんか?
シャワーでは体は温まらず、体内は冷え切ったままです。
特に半身浴は血行を改善するのにおすすめの入浴方法です。
お湯の温度は37~39度程度のぬるめに設定し、30分程度じっくり浸かると効果が高まります。
体を温める効能のある入浴剤を入れたり、入浴剤代わりに塩を少し入れたりするのも血行アップやリラックス効果が期待できます。
仕事が忙しくなかなかゆっくり湯船に浸かる余裕がないという方は、温冷反複浴もおすすめです。
40~42度程度の熱めのお湯に3分間浸かり、湯船から出て冷たいシャワーを手足に浴び、再びお湯に3分浸かるを繰り返すと短時間で全身の血行が良くなります。
疲れ切っていると、ついついシャワーで済ませてしまう時期もあるでしょう。
自宅でお風呂の用意をするのは意外に面倒くさいものです。
そんな場合は、週末や休みの日だけでも湯船に浸かるようにしたり、近所の銭湯や温泉に定期的に行くだけでも冷え性の緩和につながります。
貼るカイロをツボに貼ると効果的!
冷えやすい冬場は特に、服の下に貼るカイロを貼っているという方は多いでしょう。
カイロは体の一部を温めるのに効果的と思われがちですが、貼る場所を意識することで効率的に全身を温められます。
背中や骨盤には全身を温めるツボがいくつかあり、貼るカイロをツボに貼っておくと、自然に刺激されて全身が温まるのでおすすめです。
特に冷え性改善に効くツボをご紹介します。
命門(めいもん)
命門は、ちょうどおへその反対側にある腰の部分にあります。
命門のツボは全身を温める源とも言われており、ここにカイロを貼って温めると全身に熱が届きます。
体が冷えてきたと感じた時は、腰の真ん中にある命門のツボを温めましょう。
また、命門の左右には腎兪(じんゆ)という体のだるさを改善して内蔵をリラックスさせるツボもあります。
命門の周囲も一緒に温めるとより全身が温まるでしょう。
関元(かんげん)
お腹が冷えやすい方は、関元のツボにカイロを貼ってみてください。
関元は、おへその位置から指4本分下にあります。
腹痛など胃腸症状改善の効果もあり、冷え性で胃腸が弱りやすかったり生理痛に悩んでいる方にもぜひ温めてほしい部分です。
冷えやすい手足の温めも意識する
手足などの末端は特に血流が行き届きにくいので、なるべく冷やさないように意識することが重要です。
特に冷えやすい足元をカバーする
足元は服装などの事情でも冷えやすい部分です。
靴下は足を温めますが、知らず知らずのうちに締め付けによって血流が悪くなってしまっている場合があります。
五本指ソックスは足の指が1本ずつ独立したデザインになっており、締め付けがないので血行改善に役立ちます。
また、足元は重ね着しにくいので厚めのタイツやレッグウォーマーを履くようにすると温まります。
特に足首には太い血管があるので、足首を意識的に温めるようにするとより効果的です。
家にいる時は湯たんぽを活用
家でゆっくり過ごす時間や夜眠る前の時間には、湯たんぽを使うと体を温めることができます。
最近ではコンパクトで可愛らしいデザインのものも多く出ているので、お気に入りのものを探してみるのも良いでしょう。
湯たんぽは保温力が高く、沸騰したお湯をそのまま入れると低温やけどしてしまう場合があります。
湯たんぽにお湯を入れる際は、沸騰してから少し冷ました70度程度にするように気を付けてください。
体を温める食材を多くとるようにする
冷え性改善のためには内側から温めることも重要です。
体を温める効果のある食べ物を意識して食事に取り入れてみましょう。
ジャガイモやニンジン、大根、ゴボウ、里芋などが当てはまります。
これらの野菜をまとめてとれる豚汁などの汁物を食べるようにすると効率的に体が温まります。
根菜類の中でも薬味根菜に分類されるショウガは、漢方薬にも利用されてきたというほど様々な効能を持つので積極的にとるようにしましょう。
ショウガの香りは食欲を増進させ、消化吸収を助けて新陳代謝を促します。
ショウガに含まれているショウガオールは、停滞した血液の流れを改善して全身を温める効果があります。
また、生のショウガに多く含まれている辛味成分であるジンゲロールには、殺菌作用や体の末端を温める効能があります。
風邪の引き始めなどにはショウガのすりおろしを意識してとると良いでしょう。
ただし、いくら冷え性にぴったりの食材であっても、とり過ぎはNGです。
一度に多量に食べ過ぎると逆に消化器官に負担になってしまいます。
また、ショウガの各効能の持続時間は食べてからおよそ3時間程度なので、1日の中でもこまめに摂取するのが理想的です。
日々のプチ運動で冷えを改善
全身を動かして血流を良くするのにストレッチやエクササイズは効果的です。
冷え性改善には、特に血流に関係が深いふくらはぎを意識するのが大切になります。
毎日気軽に実践できて鍛えられるプチ運動をご紹介します。
かかと上げ運動
日々の習慣に簡単に組み込めるのが、かかと上げ運動です。
まっすぐに立ち、つま先立ちになってかかとを上げ下げするのを1日の中でこまめに行うとふくらはぎが鍛えられます。
かかとを下す時には床につけないように上げ下げしましょう。
近くのテーブルや壁に手をつけて行っても効果は変わらないので、バランスを崩してしまう人はしっかり手をつけて安全に行ってください。
また、座りながらかかとを上げ下げしても効果があります。
かかとだけでなく、つま先も上げ下げすると足元の血流が良くなるので合わせておすすめです。
仰向けになって足を上げ動かす
自宅にいる時や寝る前には、寝っ転がったまま行えるエクササイズもおすすめです。
仰向けになって両足を上げ、ゆっくりと足の指を閉じたり開いたりしましょう。
指を1本ずつ離れ離れになるように大きく動かすと、効果的に血流が促進されます。
全身をリラックスさせた状態で行うようにしてください。
両足を上に伸ばすことで末端の血液が心臓に戻りやすくなり、全身に血液が巡るので冷えた体もじわじわと温まります。
手首&足首ストレッチ
ベッドの中で行える簡単ストレッチもあります。
手首と足首をゆっくりぐるりと回した後、それぞれの指の間を1つずつ押します。
その後、手と足の指を大きく広げたり、ぎゅっと丸めたりを何度も繰り返すストレッチ法です。
この手首&足首ストレッチを行うと、こわばっていた手足がやわらかくほぐれて血流が良くなります。
寝る前に行うとスムーズに入眠できるのでやってみてください。
冷え性は体に不調をもたらし、また太りやすい体質とも深く関わっているので、ダイエットに成功したいのであれば改善が必要です。
毎日コツコツと体を温める習慣を続けていけば、冷え性は徐々に改善されていきます。
冷えに悩みがちな女性は、ご紹介した内容を実践して痩せやすい体を手に入れましょう。