人間の体の65%程度は水でできている。
そのため水分補給はとても重要です。
最近では沢山の種類のミネラルウォーターが販売されていますが、それぞれの成分や効能はわかりにくいものです。
効果的に水分補給するために、ミネラルウォーターの種類や成分、効能や飲み方、選び方、そして飲むべき時間帯をまとめます。
目次
水分補給は効果的に内側からの乾燥ケアを
女性が年齢を重ねると出てくるお悩み、お肌のシワやたるみ。
これらの原因はすべて乾燥といっても過言ではありません。
外から化粧品などでケアすることももちろん大切ですが、中から保湿するインナーケアとしての水分補給は欠かせません。
しかしながらただ水をがぶがぶ飲めばよい、というものではありません。
なぜなら大量の水を一度に摂取しても、その大半は尿として排出されてしまうから。
一般的な成人女性であれば、1.5ℓ程度の水を1日のうちに数回に分け、こまめに飲むのがおすすめです。
また冷たいお水よりも常温で飲む方が、美容を考える上では効果的です。
ミネラルウォーターの種類と成分、効能
美容によいミネラルウォーターを選ぼうとしても、最近では水素水やシリカ水、サルフェート水など種類が豊富になりすぎて悩んでしまいます。
ミネラルウォーターに含まれている成分は、それぞれの種類によって異なります。
それぞれのミネラルウォーターの成分、効能を知って状況に応じて飲み分けることが必要です。
知っておきたいミネラルウォーター8種
①バナジウム水
効能:血糖値をさげてインスリンの働きを促進
バナジウムは、野菜や海藻類、そして私たちの体内にも少しだけ存在しているミネラル物質です。
最近では血糖値に関わるインスリンの感度を高める作用があることもわかっています。
②シリカ水
効能:ヒアルロン酸、コラーゲンの生成
シリカとはいわゆるケイ素のこと。
シリカはヒアルロン酸やコラーゲンの生成に必要な成分であり、髪の毛や爪、腸内環境を維持し美容には欠かせない成分です。
③軟水
効能:日本人の口に最も合うミネラルウォーター
軟水とは硬度が100以下のミネラルウォーターをさします。
硬度とは、1ℓに含まれるカルシウムとマグネシウムの合計を数値かしたものです。
口当たりがまろやかで、日本人の口に一番合うミネラルウォーターといえます。
④超硬水
効能:食生活で不足しがちなミネラルを補う
硬水とは、硬度が301以上のミネラルウォーターをさします。
癖が強く、飲みごたえがあり普段の食生活でどうしても不足しがちなミネラルを補給できます。
⑤水素水
効能:活性酸素除去、アンチエイジング
水素水には老化の原因となる活性酸素の除去作用があるのではないかといわれています。
紫外線によるシワ、シミなどの予防のほか免疫力UPなど美容効果が高いとされています。
⑥アルカリイオン水
効能:体脂肪を抑える、便秘予防
アルカリイオン水は、水を電気分解してできるアルカリ性のミネラルウォーター。
粒子が細かいので体に吸収されやすい特徴があります。
便秘を予防したり、体脂肪率を下げる効果もあるといわれています。
⑦サルフェート水
効能:ダイエット、デトックス効果
マグネシウムなどのミネラルと硫酸基が結合してできたミネラルウォーター。
デトックス効果が高く、アセトアルデヒドの排出作用もあるので二日酔い予防にも効果的です。
⑧海洋深層水
効能:自然のミネラル豊富、化学物質の汚染の心配もない
水深200m以上からくみ上げられた海水を使用したミネラルウォーター。
深海の水なので化学物質などの汚染の心配もなく、食品、化粧品などに多く使用されています。
自然のミネラルも豊富なので、美容にも健康にもおすすめのミネラルウォーターです。
飲んでおきたいミネラルウォーターの種類と時間帯
ミネラルウォーターの種類や成分、効能はなんとなく理解できたけどいつ飲めばいいのか、飲むべき時間も知りたいですよね。
1日の時間帯によっておすすめなミネラルウォーターの飲み方をまとめます。
1日のミネラルウォータースケジュール
朝7:00 寝起き
人間は寝ている間もしっかりと500mlほどの汗をかいています。
まずは起き抜けにグラス1杯のミネラルウォーターを飲んで、水分補給をしましょう。
起き抜けに飲むおすすめなミネラルウォーターは、日本人の口に最も合うといわれている「軟水」。
口当たりもよく、癖もないので起きたばかりの体にも負担をかけずに必要なミネラルも補給できます。
朝8:00 朝ご飯
朝ごはんの時に飲むミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれている硬度1,000以上の「超硬水」がおすすめです。
超硬水は腸の調子を整えて代謝を促進する効果もあります。
そのため朝飲むと体のリズムも整って痩せやすい体づくりをサポートします。
さらに、白湯にして飲むことでダイエット効果も期待できますよ。
朝9:00 仕事開始
通勤時もある意味、軽い運動をしているのと同じこと。
職場に到着するまでに汗をかき、失った水分はミネラルバランスがしっかりと整った「海洋深層水」で補いましょう。
ミネラルの補給は肉体疲労の解消やストレスに打ち勝つ体づくりにも役立ってくれます。
昼12:00 昼食
昼食の時には胃酸の働きを整えてくれる「アルカリイオン水」がおすすめです。
午後からの後半に備え、胃の調子も整えておきましょう。
空腹時に急に冷たいミネラルウォーターを飲むと、大きな負担が胃にかかってしまうため購入時に冷えているミネラルウォーターは、常温で置いておいてから飲むようにしましょう。
夕方4:00
どうしても仕事中はストレスをがっちり受けてしまうものです。
このストレスこそ、美容の大敵といわれる活性酸素を生み出す原因になります。
ストレスがかかっていると感じるときほど「水素水」がおすすめです。
イライラの緩和、体を疲れにくくするなどの効果があるといわれています。
夜7:00 夜ご飯
夜ご飯を食べる時には、血糖値を下げる効果のある「バナジウム水」がおすすめです。
夜ご飯の後は、体もあまり動かすことがなくカロリーが消費しにくい時間帯。
バナジウム水で血糖値の上昇を抑えることで、ダイエットにもつながります。
夜9:00 入浴
入浴や半身浴で沢山の汗をかくので、ミネラルが豊富でデトックス効果が高く、代謝促進作用もそなえている「サルフェート水」を飲むのがおすすめです。
運動時の飲み水としても、サルフェート水が効果的です。
また二日酔い予防にも効果があるので、夜ご飯の際にお酒を飲みすぎてしまったという人もこの時間帯にサルフェート水を飲むとよいでしょう。
夜11:00 就寝前
お肌のターンオーバーが活発化するのは眠っている間です。
そのため就寝前には、コラーゲンやヒアルロン酸生成に欠かせない「シリカ水」がおすすめです。
シリカの働きで、お肌だけでなく髪の毛、爪や歯などもサポートしてくれます。
ミネラルウォーターの選び方まとめ
いかがでしたか?
コンビニに並んでいるミネラルウォーターでも、その軟水、硬水、含まれている成分によって、私たちの体にもららす効能は違っています。
自分のライフスタイルや、生活サイクルに合わせて適したミネラルウォーター選びをするようにしましょう。
たかが水、といえども水の性質によって山葵生産がさかんだったり、日本酒醸造がさかんだったりと、日本においてもその特性はあらわれています。
水分補給はついついジュースを飲んでしまうという人も、飲み物はミネラルウォーターをメインに変えるだけで美容にも健康にも結果が見えてきますよ。
ミネラルウォーターの水分補給で、内面から潤わせていきましょう。