肌のザラつきが気になる方は多いと思いますが、背中もザラザラしやすい部分であることをご存知でしたか?
自分の目では見えづらく、さらに手も届きにくい背中は洗う以外のケアが難しい部分です。
そのため、手を伸ばして触ってみたり、人から指摘を受けたりして、初めてザラザラしていることに気付く人は多く見られます。
今回は背中がザラザラする原因には何があるのか、またどのようなケアで改善できるのかなど、対策法をご紹介しましょう。
目次
背中がザラザラする原因
背中がザラザラする主な原因は、乾燥と汚れです。
乾燥
乾燥は肌内部と表面の水分が不十分な状態です。
干ばつ地帯は雨が降らないため、地面が乾きひび割れが目立つ状態となっています。
肌の乾燥もそれと似ており、潤っている時はツヤツヤでも、乾燥時は水分の不足でザラザラやゴワゴワな触り心地です。
特に冬場は空気が乾燥しやすく、背中を含めて肌が乾燥しやすい傾向にあります。
また、乾燥が厳しくない時期でも、ボディタオルやスポンジで強くこするように洗うと余分に皮脂を取ってしまい、乾燥を促す場合もあります。
普段から優しい力加減で丁寧に洗い、また顔と同じように保湿ケアが背中でも必要です。
汚れ
背中の毛穴に汚れが詰まっていたり、古い角質が残ったりする場合もザラザラな手触りになります。
背中の上部は汗をかきやすい上に体の部位でも洗いにくい場所なので、毛穴が詰まってしまうのは洗浄不足やすすぎ残しが主な原因です。
他にも日頃から油分と糖分を多く摂っている人は皮脂の分泌が多い傾向にあり、その皮脂が背中の毛穴に詰まる場合もあります。
また、肌が乾燥すると保湿を保とうと皮脂の過度分泌を促され、さらに肌のターンオーバーも乱れるので古い角質が残り、ザラザラな背中になってしまいます。
背中を清潔にしてザラザラを解消
背中のザラザラは毎日の入浴で改善できる可能性があります。
必要な分の皮脂まで取り除かないように、正しい洗い方をマスターしましょう。
お湯にしっかり浸かる
毎日シャワーという方は、浴槽に浸かることを心掛けてください。
体が温まると皮膚が柔らかくなり毛穴も開くので、古い角質や毛穴汚れが落ちやすくなります。
ソフトタッチで洗う
ボディーソープや石けんはしっかり泡立て、肌を傷付けないようにソフトタッチで洗うようにしてください。
この時、手を使うか綿製の肌触りの良いタオルの使用がおすすめです。
使用する洗浄剤は保湿成分を含むものを選ぶと良いでしょう。
洗い残しがないようにすすぐ
綺麗に洗っても洗い残しがあれば、それが汚れとして背中に残すことになるので、シャワーでしっかり泡を洗い落としてください。
保湿で背中の潤いを保つ
背中を清潔にしたら、保湿に徹底することもザラザラの解消には大切です。
特に入浴後は肌の乾燥が進みやすいので、肌がなめらかな状態のうちに保湿をしましょう。
保湿成分を含む基礎化粧品を使う
化粧水や乳液、クリームは保湿成分をたっぷり含むものがベストです。
乾燥対策に良いとされるのは、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などが挙げられます。
化粧品を選ぶ際は、保湿成分に注目して選んでみてください。
基礎化粧品を塗る方法
肌のスキンケアでは、化粧水の後に乳液かクリームを塗布します。
しかし、背中は液体だと塗りづらいので、クリームやジェルタイプの基礎化粧品がおすすめです。
まずは背中の上部分から塗っていきますが、右手を左肩の方へ持って行き、右肘を左手で押すようにして、右手で背中を触っていきましょう。
反対の背中上部も同じ方法でクリームやジェルを塗っていきます。
次に背中の下部は左手を背中に回して、上部では届かなかった場所を塗ってください。
上手く濡れない場合は、最近は孫の手のような背中専用のヘラなどの便利グッズは販売されています。
そのようなグッズを活用すれば、綺麗に塗ることができます。
また、ミストタイプの化粧水の中はボトルを逆さまにした状態でも噴射できるタイプを使えば、潤いを与えることが可能です。
紫外線対策も大切なケア
背中は衣類で隠れやすい部分なので、紫外線を気にしない人がほとんどでしょう。
しかし、水着や背中が開いた服を着る機会がある場合は、紫外線対策も心掛けてください。
紫外線を長時間浴びると肌表面のバリア機能に影響を与え、乾燥やターンオーバーの乱れが起きやすくなります。
メラニン色素が一気に増えて色素沈着により黒ずみやシミなどの原因にもなるので、背中も日焼け対策をした方が肌のためになります。
衣類・寝具・生活習慣にも気を付ける
ザラザラの解消はケアだけではなく、日々の生活習慣を見直すことも大事です。
身に付ける衣類や毎日使う寝具、食事面、生活習慣での注意点を確認していきましょう。
肌に優しい衣類を着る
インナーや洋服は肌に触れても刺激を与えにくい綿・麻・絹といった天然素材がおすすめです。
逆に汗の吸収が悪い素材や肌と布が密着する衣類はできるだけ避けた方が良いです。
寝具も清潔を保つ
寝具は寝汗や皮脂、汚れを溜め込みやすく、それも肌にとってはあまり良くありません。
せっかく体を綺麗にしても、寝具が汚れていては意味がないので、カバーやシーツはこまめに洗ったり、交換したりして清潔を保ってください。
寝具の清潔が保たれれば、カビやダニ・ノミの対策にもつながります。
食生活
皮脂の分泌が多いと実感している人は、食生活の見直しが必要です。
脂質や糖質の多い食事は皮脂の分泌を増やし、また糖尿病や高脂血症などの病気のリスクを高めます。
健康と美容面の両方で良くないので、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどがちゃんと摂取できる栄養バランスを考えた食事を心掛けてください。
主にうなぎやレバー、卵、緑黄野菜などの食材からビタミンAとβカロテンが摂取可能です。
基本は食事から栄養を補給しますが、それでも不足しやすい栄養はサプリメントで補うのも良いでしょう。
生活習慣
肌の調子は睡眠や運動不足、過度なストレスでも崩しやすいです。
夜更かしが多いという人は十分な睡眠がとれるように、早寝を心掛けてください。
また、生活のリズムが乱れないように早起きして、日差しを浴びて体内時計をリセットさせることも大事です。
運動をすると血流が良くなり、肌の代謝も良くなるので適度な運動も求められます。
汗をかいたら背中の汚れを残さないように、シャワーを浴びたり、汗拭きシートを使ったりして清潔を保ってください。
ストレスは自律神経とホルモンに影響を与え、それも肌に悪い影響を与える原因となります。
溜め込まないように自分なりのリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを軽減していきましょう。
背中のザラザラが目立つと水着や背中が大きく開いたドレスなどを着る際に気になり、おしゃれが楽しめなくなります。
主に乾燥と汚れが原因なので背中の洗い方に気を付け、しっかり保湿しましょう。
また、それ以外にも衣類や寝具、生活習慣の見直しも肌トラブルを解消する上で重要となってくるので、ご紹介した注意点を心掛けてみてください。